By whenis , 25 4月, 2016

友谊的小船说翻就翻(yǒu yì de xiǎo chuán shuō fān jìu fān)

意味

「友谊」は友情、英語的に言うと、フレンドシップになる。これが「友谊的小船」、友情の小船の由来。「翻船」は船が転覆すること、「说……就……」は構文で、「…を話題として取り上げるとすぐに…」或いは「(…の動作・状態が)あっという間に…する」意味。「友谊的小船说翻就翻」、直訳すれば、友情の船はあっという間に転覆する、つまり、友情は試練に耐えられなく、すぐに終わってしまう意味になる。

由来

これは最近、ソーシャルメディアで流行っている、漫画家の喃東尼が描いた「友谊的小船」にちなんだ言葉。漫画には灰色と黄色の太ったペンギンが一隻の小船に両端にバランスを取って乗っている。そのうちの一匹が突然やせたらどうなるかという考えから「友谊的小船说翻就翻」の漫画のきっかけになったという。

この漫画によって、漫画家の「微博」のファンの数はあっという間に93万人に上った。

By whenis , 24 4月, 2016

作者、範成大は南宋の詩人。今の江蘇省蘇州の人。陸游や楊万里と並んで南宋を代表する詩人です。夏には彼の「田園雑興」の中から「夏日」を紹介しました。1年間で60首あるうちの今回は「秋日」からの作品です。晩年は蘇州郊外の石湖のほとりで悠々自適の生活を送ったといいますが、今回は、その石湖からそう遠くない太湖遊覧の詩です。秋といえば、やはり月なのでしょう。範成大も秋の田園雑興のなかで中秋の名月を取り上げています。潜夫は、水に潜るのではなく、世間から潜っている隠者のこと。作者自身を言っているのでしょう。棹を空明に入れるとありますが、本物の空ではなく、空が映っている水面に入れています。身外は身の回り、船に乗っていて水と天、空と言うことは、身の回りの全てと言うことで1句目と呼応します。太陽の光が金や赤なら、月の光は銀や白ですね。空に浮かぶ名月と水面に映る名月と存分に楽しみながら、ふとにぎやかな城内、街中のことが気になります。街中には、この月明かりが有るか無いか。物理的には同じように月の明かりが降り注いでいるでしょうが、太湖に船を浮かべて見る月の明かりとは全く違うでしょうね。

By whenis , 23 4月, 2016

作者、王維は盛唐の詩人。山西省太原の人です。李白、杜甫と並んで盛唐の三大詩人ともいわれています。書画、音楽にも通じ、仏教の熱心な信者でもありました。15歳で親元を離れ、科挙試験の準備の為に都長安に出てきました。その甲斐あって、21歳で進士に及第します。今日の詩は、王維が17歳の九月九日、重陽節の時のもの。唐の時代の詩人で10代の若い頃の作品が伝わっているのは珍しいことです。タイトルの九月九日、一句目の異郷、異客と語呂合わせをしているあたりに若さを感じます。「親を思う」の「親」は「おや」と書きますが、親だけでなく親兄弟、一族の意味です。「高きに登る」「茱萸を挿して」は、昔中国では九月九日の重陽節に、頭に茱萸の枝をさして高いところに登り、菊酒を飲む習慣がありました。寒さが始まるこの時期、風邪や冬の体調不良をもたらす邪気は遠くからやってくると思われていたので、高いところに登って邪気が来ていないか確認したようです。その時、菊酒の菊の花や茱萸の赤い実が邪気を払うと考えられていました。故郷や親兄弟を懐かしく思う詩なのに、自分自身がさみしいとは表現しないで、兄弟の中で自分一人が欠けていると客観的にさみしさを表現しています。若いけれど、抑えが効いていて、栴檀は双葉より芳しの感がしました。

By whenis , 22 4月, 2016

作者、秋瑾は清朝末期の女性革命家です。救国を志して来日しました。帰国後、浙江省で武装蜂起を計画しますが、失敗して処刑されてしまいます。役人の父、教養豊かな母に育てられ11歳で詩を書き始め、いつも杜甫などの詩集を手放さなかったと言います。詩人であり、革命家。相反するようでもありますが、この詩をみると

その2つが融合しているように感じます。菊の花の枝ぶりを鉄骨に例えるのは、彼女ならではかもしれません。傲衷は、強い心、雄雄しい心中を言います。彭澤は詩人、陶淵明が県令を務めた地名です。夭桃は咲き誇った桃の花、黄花とは黄色い菊の花のこと。この詩の中には「菊」の文字はでてきませんが、「菊」というタイトルからこの花が菊であることが容易にわかります。春に咲く桃の花と秋の代名詞、菊の花。対照的な2つの花は、菊が作者自身だとすると、桃は何を指しているのでしょうか。

本来は若い女性などを象徴しますが、作者も若い女性であり、革命家であることから、恵まれた階層の女性でしょうか。お酒で有名な浙江省の紹興を訪ねた時、秋瑾の記念館を見学しました。また、今回、この詩を読んでもう一歩、秋瑾という女性に対する理解が深まったような気がします。

By whenis , 21 4月, 2016

人品(rén pǐn)

意味

本来の意味は人の品格、人柄。現在はネットや若い人の間では、科学知識で解釈できない現象を「人品问题」という。

由来はゲームで、Random Probability(ランダムの確率)か Roll Point(ロール・ポイント)のいずれも頭文字がRPで、このPRを中国語のピンイン入力すると「人品」が一番最初に出てくるので、RP=人品になったようだ。なので、ここでの「人品」は「運」の意味になる。

中国では、いいことをよくすれ=人柄がよければ、幸運がやってくるという言い方がある。「人品(人柄)」は運とまったく関係がないわけではないようで、人品=運の意味があるということには一理ある。

使い方

测一测你的人品值是多少?

あなたの運気を図って見ましょう。

By whenis , 20 4月, 2016

海淘(hǎi táo)

意味

「海」は海外、「淘」はたくさんある中からいいもの、或いは、自分が必要とするものをくみ出す意味。中国最大のショッピングサイト「淘宝」の「淘」もその意味である。「海淘」つまり、海外でものを買うことをいう。

「海淘」は主にインターネットを通じて海外のショッピングサイトで商品の情報を検索して、クレジットカードで決済する。また、EMSのような配送会社や配送代行会社を使って商品を送る。中国では、「海淘」をサポートするウェブサイトやアプリが近年、多く現れている。

これまで、「海淘」の関税の納め方や金額が不明確だったため、同じメーカーの商品でも中国国内よりも海外で買ったほうが送料を含めてもかなり安いこともあり、「海淘」する人が増え続けている。しかし、クロスボーダー電子商取引小売輸入税と荷物・郵便物輸入税が調整され、2016年4月8日から、税金が上がり、「海淘」商品の値段が高くなることが確実視されている。

使い方

By whenis , 19 4月, 2016

作者、白居易は日本でもよく知られた中唐の詩人。詩などの総数は約3800首と言われ唐代の詩人の中でも最多です。若い頃は、社会や政治を批判する作風でした。しかし、世界遺産でおなじみの廬山のふもと江州、現在の江西省九江市に左遷された後は、日常のささやかな喜びを詩にすることが多くなりました。この江州での役人のあと、中央に呼び戻されますがまもなく自ら地方の職を願い出て、杭州・蘇州に行きます。今回の詩は、その杭州でのものです。萋萋はあおあおとしたという意味。嫩樹は葉の柔らかい樹のこと。五馬は五頭立ての馬車のこと、身分が低いことを言っています。解りやすく、情景が思い浮かぶ作品は、晩年の白居易らしさがよく表れているように思います。閑そうな酔っ払いが羨ましいと言っていますが、小春日和の江南地方で目に映るものを次々と詩にできる才能こそ、羨ましいですよね。

By whenis , 18 4月, 2016

作者、白居易は中唐の詩人。白楽天の名前でも知られている日本でも有名な詩人ですね。今日の詩は、彼が江州、今の江西省九江市あたりに左遷されている時に作った88句の長い詩です。その最初の8句を紹介しました。潯陽江は長江のことで、このほとりで客を見送る時に作られました。「楓葉荻花秋瑟瑟」、たった七文字が秋の様子をいきいきと表しています。目に見える色づいた楓と白いススキに似た荻の花。瑟瑟は淋しく吹く風を形容する言葉で、秋風にぴったりです。酒を飲んで陽気に送り出そうとしても、音楽がないのでいま1つ盛り上がらない。「茫茫」は果てしなく広がるイメージですから、長江の川幅の広さを詩的に表現しています。すると、この水面から、つまり暗くて見えないけれど他の舟から琵琶を演奏する音が聞こえてきて、その素晴らしさに帰ることも出発することも忘れてしまう。この後、詩はこの琵琶を弾いている落ちぶれた長安の女の身の上話を紹介します。これに白居易は自分の左遷された身の上を重ねているのですが、こんな絵のような詩が作れるのも都の激務ではなく、地方の閑職だからこそかもしれません。

By whenis , 17 4月, 2016

作者、陳与義は北宋の詩人。河南省洛陽の人。北宋から南宋へ移る時代を生き、北宋の最後の都市に左遷され、金の軍が侵入する戦乱に巻き込まれました。北宋が陥落した後、南へと5年ほど放浪します。その後、南宋政権に招かれ役人になり初代皇帝の高宗を支えました。この詩は、金によって北宋が滅ばされてから10年後に作られたようです。タイトルの「牡丹」は、作者の故郷、洛陽の代名詞ともいえる花で、サブタイトルを着けるなら「牡丹~故郷の花を思う」と言ったところでしょうか。胡塵は異民族の兵馬がやってきた時に巻き起こる塵や埃ですが、ここでは金の軍のことです。伊洛は、伊水と洛水の2つの川のことでいずれも洛陽のあたりを流れています。ここでは洛陽の代名詞です。路漫漫は、その故郷洛陽への道がまだ時間がかかることを言っています。青墩は今いる浙江省の地名。竜鍾は、年老いたさまで自分のことを言っていますが、陳与義はこの時まだ45歳くらいです。東風は春風のこと。作者は春風の中に故郷の牡丹の花を思い出したようです。日本なら春風といえば「東風吹かば匂い起こせよ梅の花」となりますが、国が違えば春風に思う花も違うのですね。

By whenis , 16 4月, 2016

作者、白居易は中唐の詩人。詩などの総数は約3800首と言われ唐代の詩人の中でも最多なだけあって、季節の一場面を切り取ったような詩も多くあります。今回の詩は、王十八、つまり兄弟・従兄弟の順の十八番目 王全素という友達が、菊の花の季節に故郷に帰ることになった時、それまで過ごした時を懐かしんで、かつて遊んだ仙遊寺に思いを寄せて作った送別の詩です。タイトルの山に帰るの山は故郷のこと。太白峰は長安の都の南方20kmほどの山脈の主峰のひとつで、標高3767mと言いますからかなり高い山です。仙遊寺は長安の郊外のお寺。惆悵は残念に思い嘆く意味です。この詩を読んでいて、春の旅立ちには桜の花が似合うけど、秋の旅立ちには紅葉と菊の花が似合うなぁと思いました。