【「不知不觉」に対応する日本語の成語・表現】
「知らず知らず」(しらずしらず)
自然に、無意識のうちに、気がつかない間に、という意味で、「不知不觉」に最も近い表現です。
「いつの間にか」(いつのまにか)
時間の経過に気づかない様子を表し、特定の瞬間に意識が向いていないニュアンスを含みます。
【「不知不觉」の基本情報】
中文拼音: bù zhī bù jué
日本語読み: フゥ ヂィ フゥ ジュエ(近い発音)
【出典・由来】
「不知不觉」は、北宋時代の禅僧・釈普済が編纂した禅の語録集『五灯会元』(ごとうえげん)に由来します。
この書物では、「不知不觉」は、悟りや真理が言葉や意識的な努力を超えて自然に体得される境地を表す禅の思想を反映しています。そこから転じて、現代では「無意識のうちに」「気がつかない間に」という一般的な意味で広く用いられるようになりました。
【例文と説明】
知らず知らずのうちに、彼の考え方が自分の中に浸透していた。
説明: 意識的に取り入れようとしたわけではないが、長い時間をかけて自然に彼の考え方に影響を受け、同化していった様子を表しています。「知らず知らず」は無意識の過程を強調します。