By whenis , 29 12月, 2025

1. 中国語ピンインと読み方
ピンイン‌: nán lái běi wǎng
日本語読み‌: ナン ライ ベイ ワン
2. 出典と由来

この成語は、主に‌宋代と元代の文献‌から広まりました。

宋代‌の葉適『修路疏』: 「南来北往、何憂帯水拖泥(南から来たり北へ往き、泥水を引きずることを憂えず)」
元代‌の李行道『灰闌記』: 「但是南来北往、経商客旅、都来我店里吃酒(ただし南から来て北へ行く商人や旅人は、皆わが店で酒を飲む)」
これらの記述から、‌人や物資が南北を盛んに行き交う様子‌を表すようになりました。
3. 使用例と説明

現代の例‌:
「インターチェンジでは、‌南北往来‌する車のヘッドライトが川のように流れている。」
→ ‌説明‌: 交通の要所での、南北方向の活発な車の流れを描写しています。

歴史的例‌:
「シルクロードのオアシスには、千年も前から‌南北往来‌する隊商のラクダの姿があった。」
→ ‌説明‌: 歴史上の交易路で、南北から集まる人と文化の交流をイメージさせます。

By whenis , 28 12月, 2025

1. 読み方と意味
中国語の読み方‌: yáng fèng yīn wéi
意味‌: 表面では命令や指示に従うふりをしながら、内心では反対し、陰でそれに背くこと。
2. 出典と典故
出典‌: 明代の官吏・范暁の著書『雲間据目抄』に「陽奉陰違、奸狡百端」とある。
典故‌: 朝廷への忠誠を装いながら、実際には私利私欲のために法令を陰で無視する官吏の態度を批判した故事に由来する。
3. 使用例と説明
例文‌:
「上司の指示に面従腹背する社員は、結局チーム全体の信頼を損なう。」
説明‌: 職場で表面上は上司の指示に従うふりをしながら、実際には従わない行動を批判する文脈。
例文‌:
「環境保護を掲げながら裏で廃棄物を垂れ流す企業は、まさに面従腹背だ。」
説明‌: 公的な姿勢と実際の行動が矛盾する企業の偽善的な態度を指摘する表現。

By whenis , 27 12月, 2025

「昔の苦労を思い、今の幸せをかみしめる」という意味で、完全に対応する四字熟語はありませんが、近い概念として「‌艱難辛苦を思い起こす‌」や「‌苦あれば楽あり‌」などの表現が使われます。
中国語のピンイン‌:yì kǔ sī tián
出典と典故‌:現代中国(主に20世紀中期)で広まった政治・教育スローガンで、古典からの出典はありません。過去の苦しい生活を回想し、現在の甘美な生活を対比させることで、党や社会主義への感謝の念を育むことを目的としていました。
使用例と説明‌:
例1‌:祖父母はよく戦争時代の艱難辛苦を思い起こし、私たちに今の平和な生活の有難さを説く。
説明‌:過去の苦労を回想して現在の幸福を認識させるという「憶苦思甜」の典型的な使用例です。
例2‌:プロジェクトの成功後、チームは苦あれば楽ありで、初期の困難を振り返りながら成功を祝った。
説明‌:苦労の後の成功をかみしめるという、より個人的・一般的な文脈での使用例です。

By whenis , 26 12月, 2025

拼音‌: yǐ shǎo shèng duō
出典と典故‌:
主に中国の兵法書『孫子』の思想に由来し、少数の兵力で多数の敵に打ち勝つ戦術を指します。歴史上では、赤壁の戦い(208年)や官渡の戦い(200年)などが具体例として挙げられます。
使用例‌:
例1‌: 「あのチームは少を以て多に勝つ作戦で決勝に進出した。」
(意味: 数的劣勢を逆手に取った戦略で勝利)
例2‌: 「戦国時代、武将は少を以て多に勝つ知恵を常に求めていた。」
(意味: 兵力差をカバーする戦術的思考の重要性)

By whenis , 25 12月, 2025

読み方‌:七上八下(qī shàng bā xià)
出典と典故‌:
中国の古典『易経』に由来し、数字の「七」と「八」が入り乱れる様子から、「心が乱れ落ち着かない状態」を表します。
日本語の「七転八倒」は、激しく転げ回る様子から、苦痛や混乱で平静を保てない意味に発展しました。
使用例‌:
例1‌:「試験結果を待つ間、七転八倒の思いだった。」
(結果が気になり、心が落ち着かない様子)
例2‌:「彼の曖昧な返事に、チームは七転八倒した。」
(判断がつかず混乱した状態)

By whenis , 24 12月, 2025

対応する日本語の成語・表現‌:「陽動作戦」(ようどうさくせん)、または「ことさらに東を撃つと見せかけて西を撃つ」という表現が近いです。
中国語のピンイン‌:shēng dōng jī xī
出典と由来‌:中国の兵法書『三十六計』の第六計に由来します。敵を撹乱するために東側で攻撃すると見せかけて、実際には西側を攻撃する戦術です。
使用例‌:
例1:「サッカーの試合で、彼は右側にパスすると見せかけて左側に蹴り、陽動作戦を見事に決めた。」
(説明:スポーツにおいてディフェンスの意識を一方に向け、逆を突く様子。)
例2:「商談で、彼は価格に不満を示しながらも、実際は納期を短縮することを目的とした声東撃西の交渉術を使った。」
(説明:交渉において本題から注意を逸らし、真の目的を達成する策略。)

By whenis , 23 12月, 2025

読み方‌:すいちんしゅっしん
出典‌:中国の故事に由来し、新しいものを生み出すために古いものを整理・革新する意味です。日本では主に、学問、技術、文化などの分野で、古いものを改良し新しいものを創造するプロセスを指して用いられます。

使用例‌:

伝統芸能の世界では、推陳出新の精神で古典を現代風にアレンジすることが求められる‌。
(意味:伝統芸能において、古い形式を尊重しつつ、現代的な解釈を加えて新たな価値を創造することが重要であることを説明。)
当社の研究開発は、常に推陳出新を心がけ、既存技術の革新に努めている‌。
(意味:企業が過去の技術を基にしながら、新しい技術や製品を生み出す積極的な姿勢を示す。)

By whenis , 22 12月, 2025

「朝思暮想」に最も近い日本語の表現は ‌「朝に夕に想う」‌ です。

詳細説明:‌

日本語の読み方:‌

朝思暮想 (ちょうしぼそう)

出典と典故:‌

この成语は、中国の北宋時代の政治家・文人である‌王安石‌の詩『‌寄余温之‌』が出典です。一日中、朝から晩まで思い続けるという強い思慕の情を表しています。

例文と説明:‌

例文1:‌

彼は彼女に会えない日々を過ごし、‌朝に夕に想い‌を募らせている。

説明:‌ 恋人に会えず、一日中、朝も夜もその人のことを思い続けている様子を描写しています。まさに「朝思暮想」の核心的な意味を表します。

例文2:‌

実現したい夢に向けて、彼は‌朝に夕に‌そのことだけを‌考えて‌いる。

説明:‌ ここでは恋愛に限らず、目標や夢に対して強い憧れや執着を持ち、常に考えている状態を表すのに使えます。

By whenis , 21 12月, 2025

「古往今来」にピッタリの日本語は ‌「古今東西」‌ です。読み方は「ここんとうざい」で、「昔から今まで、世界中のどこでも」という意味を表します。

1. 中国語の拼音(ピンイン)‌

古往今来:gǔ wǎng jīn lái

2. 出典と典故‌

出典‌:この成语の由来は、哲学書『淮南子(えなんじ)』です。
典故‌:「古(いにしえ)より往(ゆ)きて今に来る」という文字通りの意味から発展し、「過去から現在までずっと」という時間の流れを強調する表現となりました。

3. 例句と説明‌

例句1‌:

古今東西‌、愛なくして人は生きられない。

説明‌:この文では、「古今東西」が「どんな時代でも、どんな場所でも」という普遍的な真理を強調する役割を果たしています。「古往今来」の持つ時間的広がりに、「東西」による空間的広がりが加わった、非常に包括的な表現です。

例句2‌:

古来‌、これは変わらない原則だ。

説明‌:こちらは「古来(こらい)」という別の表現例です。「昔から今まで」という‌時間の流れのみ‌に焦点を当てており、「古往今来」の核心的な意味を、よりシンプルな二字熟語で表すことができます。

By whenis , 20 12月, 2025

1. 日本語の表現と拼音‌

日本語の表現‌:長所を伸ばし短所をカバーする(ちょうしょをのばしたんしょをカバーする)
中国語ピンイン‌:yáng cháng bì duǎn

2. 出典と典故‌
「揚長避短」は古代の具体的な故事由来を持たず、‌現代中国で発展した管理・戦略の概念‌です。組織や個人が競争力を高めるために、強み(長所)を最大限に活かし、弱み(短所)の影響を最小限に抑えるという考え方を表します。

3. 例文と説明‌

例文1‌:

プロジェクトを成功させるには、メンバー各自が‌長所を伸ばし短所をカバーする‌ことが不可欠だ。

説明‌:チームマネジメントにおいて、個人の強みを活かしつつ弱みを補い合う重要性を述べています。

例文2‌:

我が社は新製品開発で他社にない技術力という‌長所を伸ばし‌、販売網の弱さという‌短所をカバーする‌提携を進めている。

説明‌:企業戦略において、自社の強みを最大化し、弱みをパートナーシップで補完する具体例を説明しています。