By whenis , 19 11月, 2025

长吁短叹
長吁短嘆
cháng xū duǎn tàn‌‌

「長吁短嘆」の解説‌

出典と由来‌
「長吁短嘆」という成語は、中国の古典文学に由来します。特に、唐代の詩人白居易の作品や元曲などに類似の表現が見られます。この成語は、人々が憂鬱や悩みに悩まされ、長い息を吐き短い嘆きを繰り返す様子を表しています。

意味と用法‌
「長吁短嘆」は、主に以下のような状況で使われます:

大きな悩みや問題に直面し、解決策を見つけられない状態
心配事や後悔にかられ、落ち込んでいる様子
無力感を感じ、ただ息を吐くだけの状態

例文と説明‌

例文‌:
「不幸な家庭事情に悩み、長吁短嘆している彼の姿を見て、周りの人々も気分が重くなった。」
説明‌:
この例文では、家庭の問題に悩まされ、ただ息を吐くだけの状態の人物が描かれています。周囲の人々の反応も示されており、この成語が持つ憂鬱な雰囲気をよく表しています。

By whenis , 18 11月, 2025

背井离乡
故郷を離れる
bèi jǐng lí xiāng‌‌

出典と典故

「背井离乡」の出典は、元朝の馬致遠の雑劇「破幽夢孤雁漢宮秋」にあります。この作品では、漢元帝の時代に、画師の毛延寿が王昭君の絵を改ざんして、彼女の美貌を隠したため、昭君は見られず、後に毛延寿が北の異民族に逃げ込み、昭君を和親に勧め、漢と番の間で戦争が起こります。昭君は戦争を止めるため、故郷を離れ、異国に嫁ぎ、最終的に自殺して平和を回復させるという物語です。この作品は、古代の女性が政治的な権謀の中で運命に翻弄される姿を描いています。

用例と説明

用例‌:破産した農民は故郷を捨てて各地をさまよい、生死の境であがき苦しんでいる。
説明‌:この文は、農民が破産して、故郷を離れ、各地をさまよい、生死の境にあがき苦しんでいる様子を描いています。「背井离乡」の無力さと悲しみを強調しています。

用例‌:より良い仕事機会を探すため、彼は背井離乡し、一人で未知の都市へ行かざるをえなかった。
説明‌:この文は、個人がより良い仕事機会を求めて、故郷を離れ、一人で未知の都市へ行かざるをえなかった場面を描いています。「背井离乡」の積極的な側面と現実的な意味を示しています。

By whenis , 17 11月, 2025

百依百顺
千依百顺/せんいひゃくじゅん
bǎi yī bǎi shùn‌‌

出处与典故

「百依百顺」は、非常に従順であることを意味する中国の慣用句です。この語句の出典は、明代の凌濛初(りょう・もうしょ)の著作『初刻拍案惊奇』(しょっかくはいあんきき)の第十三巻に記されています‌。原文では「做爷娘的百依百顺,没一事违拗了他」とあり、親が子供に対して何でも従う様子を表しています‌。同書の第二十七巻でも「千依百顺」と同様の表現が用いられています‌。

例句及说明

例句‌:这安公子是那女孩儿一般百依百顺的人。
说明‌:この例は清代の文康(ぶん・こう)の『儿女英雄传』(じにょ・えいきゅうでん)第三回にあります‌。「安公子」という人物が、少女のように何でも言いなりに従う性格を持っていることを、比喩的に表現しています。

例句‌:父母疼爱孩子是可以理解的,但不要对孩子百依百顺,娇惯溺爱。
说明‌:この例は現代の使用例です‌。親が子供を愛し過ぎて、何でも承知するような過剰な愛情を注ぎすぎることは、教育上良くないことであるという教訓を込めています。

近義語と反義語
近義語‌:言听计从、千随百顺、唯命是从‌
反義語‌:我行我素、刚愎自用、毫不迁就‌

By whenis , 16 11月, 2025

翻山越岭
山を越え谷を渡る
fān shān yuè lǐng‌

この成語は、中国の作家姚雪垠の小説『李自成』に由来し、長い旅や困難な作業を表す表現です。

‌例文と説明‌

‌例文‌:探査隊員は鉱脈の跡を追い、山を越え谷を渡る旅をしました。
‌説明‌:野外作業の困難さを強調する表現です。

‌例文‌:今日は山を越え谷を渡って10キロも歩いた!
‌説明‌:口語的な表現で、到着時の達成感を伝えます。

‌補足‌

日本語の慣用句「山道を歩く」も同様の意味で使われます。
漢語表現として「登山渓谷」という言い方もあります。

By whenis , 14 11月, 2025

兴国安邦
興国安邦 こうこくあんぽう
xīng guó ān bāng‌‌

出典と典故‌
「興国安邦」は、現代作家老舎が1959年に発表した散文『林海』に初めて登場。文中で「由今天看来,它的确含有兴国安邦的意义了」と記されています。この成語自体は古代典籍には見られませんが、その思想は古代の治国理念と一貫しています。例えば、商鞅の改革は農業奨励や軍功授爵を通じて秦の強盛を実現、諸葛亮は農業発展と軍隊訓練で蜀を安定させ、唐太宗李世民は賢才の重用と諌言の受容で貞観の治を開創しました。これらの歴史的出来事は「興国安邦」の精神を体現しています。

‌例文と解説‌
‌例文‌:科技兴国战略是兴国安邦的基石。
‌解説‌:この文は科学技術の革新が国家の繁栄と安定にとって不可欠であることを強調し、成語の「国家を興盛させ、安定させる」意味を反映。
‌例文‌:青年学子应立志兴国安邦,为民族复兴贡献力量。
‌解説‌:青年が社会貢献を通じて国家発展に寄与する姿勢を呼びかけ、成語の積極的な意義を表しています。

By whenis , 13 11月, 2025

道听途说
道听塗説
dào tīng tú shuō

出典
「道听途说」の出典は、『論語・陽貨』に「道听而途说,德之弃也」とあります‌。これは、道で聞いたことをまた道で人に伝える行為は、徳を捨てたものだと孔子が指摘したもので、後世に成語として定着しました‌。

典故
この成語の由来は、春秋時代の齐国で、艾子と毛空の間で起こった話です‌。毛空は、道で聞いた「一羽の鴨が100個の卵を産む」や「天上から30丈(約90メートル)の肉が落ちた」など、根拠のない話を艾子に伝えました‌。しかし、艾子はその話の信憑性を疑い、出所や証拠を問い詰めました。毛空はついに「道で聞いただけ」と答え、艾子は弟子たちに「毛空のように道听途说なことを信じたり伝えたりしないように」と警告したのです‌。

例文‌: 道听途说の情報を信じて判断するのは、非常に危険なことです。
解説‌: この例文では、根拠のない情報に基づいて判断を下すことの危険性を指摘しています‌。成語の本来の意味を反映した使い方です。

例文‌: 彼の話は全部道听途说で、真実とはかけ離れている。
解説‌: この例文では、情報が完全に根拠のない伝聞であることを強調しています‌。成語の否定的な意味合いをよく表しています。

By whenis , 12 11月, 2025

七拼八凑
あちこちから寄せ集める
qī pīn bā còu‌‌

出典と典故

「七拼八凑」は中国の清時代の小説『歧路灯』第41回に初めて登場しました。原文では「織布機、紡花車儿、一个箱子、一張抽斗桌、七拼八湊、卖了也值两千多钱」と記されており、零散なものを組み合わせる意味で使われています‌。この成語は、零細なものを組み合わせて一つのものにすることを意味し、通常は否定的なニュアンスで使われます‌。

例文

彼の論文は新しいアイデアがなく、雑誌から東抄西抄して七拼八凑しただけだ。‌
(他的论文没有新意,只是从杂志上东抄西抄拼凑而成的。)‌

このプロジェクトは七拼八凑の計画で、失敗のリスクが高い。‌
(这个项目是拼凑的计划,失败的风险很高。)‌

By whenis , 11 11月, 2025

惊天动地
轟天動地
jīng tiān dòng dì‌

出典と典故
この成語は、唐代の詩人白居易の「李白墓」詩に由来します。詩の「可怜荒冢穷泉骨,曾有惊天动地文」という句で、李白の詩文が天地を驚かすほど壮大であると称賛しています。後世の文学作品(例:清代の「水浒後伝」)でも同様に、偉大な事業を形容する際に用いられてきました。

用例
‌文学用例‌
「比前番在梁山泊上更觉轰轰烈烈,做出惊天动地的事业来,功垂竹帛,世享荣华。」
(「水浒後伝」第一回より)

‌現代用例‌
「长期而又广大的抗日战争,是军事、政治、经济、文化各方面犬牙交错的战争,这是战争史上的奇观,中华民族的壮举,惊天动地的伟业。」
(現代中国語の歴史文書から)

この成語は、詩文の力や事業の規模が天地を揺るがすほど壮大であることを強調する際に用いられます。

By whenis , 10 11月, 2025

生龙活虎
生気に満ちた
shēng lóng huó hǔ

例文

‌若者たちが仕事をやり出すと、実にはつらつとして元気がよい。‌
(小伙子们干起活儿来真是生龙活虎。)‌

‌課間の運動場では、生徒たちが生龍活虎の様子で遊んでいた。‌
(课间操场上,学生们生龙活虎地玩耍。)‌

「生龙活虎」という中国の四字熟語は、日本語で「生気に満ちた」や「活力あふれる」と訳されます。この表現は、人や物事が活発で元気いっぱいである様子を形容する際に使われます。

出典‌

宋代の朱熹(朱子)の著作『朱子語類』第95巻に「只見得他如生龍活虎相似,更把捉不得」と記載されています‌。また、清代の呉趼人の『痛史』第5回にも「如生龍活虎一般,杀入陣去」という表現が登場します‌。

この成語は、活気に満ちた竜と虎をたとえ、人や物事が活発で元気いっぱいである様子を形容する際に用いられます‌。

By whenis , 9 11月, 2025

眼疾手快
手早目利
yǎn jí shǒu kuài‌‌

出典‌
明・施耐庵の『水滸伝』第43回に「倘或被眼疾手快的拿了送官,如之奈何?」と記載されています‌。また、清代の文康の『児女英雄伝』でも同様の表現が用いられています‌。

意味‌
「眼疾手快」は、目の鋭さと手の速さを形容する熟語です。具体的には、以下のように解釈されます‌:

眼疾(がんしつ)‌:目が鋭く、細かい変化や目標をすぐに見つける能力。
手快(しゅくわい)‌:動作が素早く、即座に行動を起こす能力。
緊急時の迅速な反応を称える際に用いられます。例えば、消防士が火災現場で素早く判断し救助する姿や、医師が緊急救命を迅速に行う様子を形容する際に使います‌。

例文
‌彼は手早目利に荷物を拾い上げた。‌
(他眼疾手快地捡起了行李。)

‌眼疾手快な反応で事故を避けた。‌
(凭借敏捷的反应避开了事故。)