By whenis , 3 2月, 2018

マクドナルド(中国)が2017年10月12日から企業の登記名称を「金拱门」に改めました。これはマクドナルドのマークの西洋での愛称「ゴールデンアーチ」の直訳から来たものです。

 会社側は「ゴールデン・アーチ」の由来を主張しましたが、真相を知らない「吃瓜群众(野次馬)」たちはその解釈を受け入れられず、ネットで様々なふざけた言い方をして茶化しました。「この名前はダサすぎ。まいったなあ」、「どうもマックのイメージとつながらない」、「『洋快餐(西洋のファーストフード)』がいきなり『中华老字号(中華の老舗)』に変わった感じだ」など、愚痴をこぼしたり、これに便乗する形で、「脑洞大开(爆発的想像力を発揮する・奇想天外な発想をする)」した人が、これにちなんで「星巴克(スターバックス)」を「美人鱼咖啡(人魚姫カフェ)」、「百事可乐(ペプシコーラ)」を「太极汽水(太極ソーダ)」、「耐克(ナイキ)」を「勾牌运动用品(鍵印スポーツ用品)」、「劳力士(ロレックス)」を「皇冠牌手表(王冠印腕時計)」と弄り、訳をロゴマークにつけたものをアップロードする人もいたほどです。

By whenis , 1 2月, 2018

世界的な盛り上がりを見せる通貨としての機能を付与された電子データのことです。1ビットコインは1BTCという単位で表記されます。2009年1月にサトシ・ナカモトの論文によって生まれたものとされます。

 中国では、ビットコインなどの「仮想通貨」は、明確な価値の裏付けがなく、その取引市場は投機のカラーが濃いものと見做されています。価格の変動が激しいため、投資をしようとする場合、なんの知識もなく無計画に流行に乗って投機すると、大量の資産の損失を招くリスクが高いと考えられています。そのため、政府は投資家に対し、リスク管理の意識強化を呼びかけているほどです。

 特に強調されている点としては、ビットコインなどの「仮想通貨」がマネーロンダリング、麻薬の取引、密輸、違法な資金調達などの犯罪行為のツールとして利用される例が増えている点です。

 しかし、現実はといえば、ビットコインの取引は世界的なトレンドになりつつあり、世界中に多くの取引所が設置されています。その中でも、コインの所有者には日本人が多く、マイニングでは中国国内の個人や企業が多いとされます。これは、広い土地と多量な電力を使い、ビットコイン市場を仕切ろうとする企業や個人によるものでしたが、国内では取引が法律で制限されたことから、その風向きも変化しつつあるようです。

By whenis , 31 1月, 2018

不太方便。

Bú tài fāngbiàn.
ちょっと都合が悪いです
“方便”は「都合がよい」という意味で、「いつご都合がいいですか」と相手に聞く場合は“你什么时候方便?”と言います。

真不巧。

Zhēn bù qiǎo.
あいにく都合が悪いです
“巧”は「ちょうどよい」の意味で、“真巧”と言うと「折よく、偶然に」という意味になります。

下次吧。

Xià cì ba.
また今度にしましょう
“下次”は「次回、今度」の意味です。「前回」は“上次shàngcì”、「今回」は“这次zhèi cì”と言います。

没问题。

By whenis , 30 1月, 2018

意味

 貴州省の特産品で、辛味調味料の商標名でもあります。

 製品は牛肉の細切れや大豆を発酵させた「豆豉(トウチ)」などの具が入ったラー油のような感じのもので、辛いのが好きな人には万能調味料として使われています。

 中国では、かなりポピュラーな商品で、炒め物やスープを作る時、よく調味料として使われる他、白いご飯や麺にかけても美味しく頂けます。また、ジャムやペースト代わりに食パンや蒸しパン「馒头」に塗る人もいます。そもそもは貴州省の人が調味料でしたが、今では全国的な売れ筋商品として定着しています。

 創始者、つまり商標のマークに出ている女性陶華碧さんは田舎出身の文盲の女性で、夫がなくなり、2人の息子を育てるために、レンガで食堂を造って店を開いたと言われています。そこで出した自家製の調味料が人気になり、売れて売れて工場が立ち上がり、さらに企業を立ち上げるようになったといわれています。

 この「老干妈」ですが、今では海外でも話題になり、愛好者が増えています。日本でも結構ファンが増えているようで、様々な食レポがネットに出ており、アマゾンでも購入が可能です。

By whenis , 29 1月, 2018

意味

 物販広告でよく見られる表現で、少しながら値切る余地がある、という意味になります。特に、中古品売買の情報によく出てくる表現です。

 値切る場合、北京語には「砍价」という言い方があります。「砍」はたたき切る、割る、削るという意味もあることから、この「可小刀」はちょこっと削ると言う感じで、まさに「砍价」から由来した言葉と見ることができます。「砍」の道具は斧や刀になることから、ネットでは「可刀」で「値切れる」、「値切る余地がある」と言う意味を表すようになりました。

 また、ちょっと派生させて、「可大刀」となると、「かなり値切る余地がある」と言う意味になります。実はここにはもっと大きな「刀」もあります。「关公刀」、これは三国志でおなじみの関羽が使った兵器のことで春秋刀を指します。「指甲刀」、つまり爪きりのような細かい刻みかたもあるとの意味合いが含まれます。また、「刀后价」という言い方も見られます。ここの「刀」は動詞化された言い方で、「値下げ後の価格」と言う意味となり、即決価格を意味します。

By whenis , 28 1月, 2018

三つの都市の頭文字を並べた言葉です。この三都市は中国で最も影響力を持つ都市で、最も生活コストが高い都市でもあります。最近では、深センも含めて「北上广深」という場合もあります。

 北京は首都で政治の中心、上海は金融や貿易が発達した経済中心、広州は珠江デルタ地帯の中心地で、香港にも近いことから、貿易が栄えています。最近、ITや新興産業の盛り上がりの激しい深センが広州を追い越したような感もあります。

 「北上广」には色々なビジネスチャンスがあることで、全国の若者を引き付けています。しかし、全国の若者が集まっていることで、物価や不動産の価格も全国で最も高い都市となっています。そのため、ちょっと前には「逃离北上广(北京・上海・広州から逃避する)」という言葉がネット流行りました。不動産価格の高騰によって、生活のプレッシャーが増す一方、残業などが日常茶飯事で、一所懸命に頑張っても生活費は賄えないと言う厳しい現実が突き付けられました。そこで、これらの都市から抜け出し、他の都市に活路を見出そうとする動きが出てきたわけです。

By whenis , 27 1月, 2018

由来

 「腊」は「腊月」、旧暦十二月の別の言い方。「腊八」として十二月八日を意味します。

 「腊」の字はそもそも干物の意味で、旧時には12月になると、来年の豊作を祈るため、神様に干物を供えて祭るイベントを行い、それを「腊祭」と呼びました。秦の始皇帝の時代、この「腊祭」を行う月を「腊月」と呼ぶようになったとされます。祭る日は道教の計算による日なので、一定しませんでした。そこで供えられたのは8種の自然神、穀物という説があり、こうした数に由来し、八日の日に定着したものとされます。

 他にもお釈迦様が苦行のすえに飢餓に倒れたのが「臘八」の日で、その日に出会った羊飼いの娘スジャータが差し出した「羊乳(ゴートミルク)の粥」を食べたことで体力が回復し、悟りを開き、ブッダとなった、という話があります。この降魔成道の日がこの日で、そこから「腊八粥」が広く食べられるようになった、という伝説があります。

 時代は下って宋の時代、都のそれぞれの寺院で、お釈迦様が悟りをひらいた日である12月8日で行われた成道会で「七宝五味粥」を供えたり、信仰者に贈ったりしました。この「七宝五味粥」はまさに「腊八粥」のことで、この行事が一般化し、民間でもこの日に「腊八粥」を供えるようになったと言われます。

 腊八粥

By whenis , 22 1月, 2018

最近、中国に多い漢字と英字を交えた言葉の一つで、ハイレベルのネットセレブを指します。

 微博(ウェイボー)で実名登録し、管理会社の実名認証を受けたオピニオン・リーダーのうち、フォロワーの極めて多いユーザーを指しており、一部の学者、有名人、芸能人などが含まれます。フォロワーの数が多いので、インフルエンサーとして一定の影響力を持つ存在です。「V」は本来VIPのことですが、ここでは「本人認証済み」の意味に使われています。フォロワーが50万以上になると、「大V」として認められます。こうしたユーザーには、名前のところに「V」のマークがついています。

 これら「大V」は、フォロワーが多いことで、特ダネやゴシップを流布したり、すっぱ抜いたり、逆に普通のユーザーが助けを求めたりする対象にもなりました。フォロワーが何百万人もいるアカウントはある意味すでにメディアになっているとも言えます。

 また、他のSNSと同じく、そのアカウントをビジネスに利用する人もいます。その影響力でファンを集め、記事広告を発信して、広告料をとっている大Vもかなりの数に上ります。ビジネスをする場合、合法な内容ならよいのですが、数年前には「大V」がデマを拡散していることが話題になりました。

By whenis , 21 1月, 2018

二十四節気で一番最後の節気で、一年中一番寒い時期に当たります。

 大寒の前の節気は小寒ですが、「小寒の氷大寒に解く」と言うように、近代の気象観測記録では、大寒より小寒のほうが寒かった地域や時期が多いようです。もちろん、一部の年、或いは一部の沿海地域では大寒の方が寒いこともあります。

 日本では、「寒仕込み」と言うように、この日の朝の水は1年間腐らないと言われ、この「寒の水」を使って、味噌、酒、醤油などと仕込んだと言われます。中国では、大寒の最後の日は節分で、翌日に旧正月を迎えるので、漬物や燻製を作ったり、旧正月期間中に必要な食べ物や飾り物を用意したり、神様や先祖を祭ったり、大掃除などをしたりします。

 年配の方や農業に従事する人たちは、節気に敏感です。若者は最近まであまり関心がなかったのですが、最近では、モーメンツ(SNSのタイムライン)などで節気毎にその特徴や関連行事、養生法などをリツイートする人が増えています。健康や自然に関心を持つ人が増えていることの証左と言えます。

By whenis , 19 1月, 2018

文脈から、「多元化」と訳す場合もある。

 本来はIT用語でした。コンピューターのメモリーの中で、利用しているデータがわずかな未使用領域を挟んで点在し、連続した未使用領域が大きく確保できなくなり、パフォーマンスが低下する状態をさします。普通「デフラグ」という機能や、ディスクユーティリティで解決を試みます。

 社会学用語として、まとまった塊の事象について、それをぶつ切りにして、あるところだけを強調したり、面白おかしく脚色するような行為をさします。多数の部分が有機的に関連をもって成り立っている社会的現実やさまざまな社会的事象から、部分を切りとり、断片化することで、全く違う結果をひきだすことを意味しています。