元は社会学や政治学の用語で、一定の社会的現象について、ある集団内で共通に受入れられている単純化された固定的な概念やイメージを表わす言葉です。
「刻板印象」は、複雑な事象をシンプルに説明するには役立ちますが、多くの場合、極度な単純化や歪曲化の危険を伴い、偏見や差別に繋がることもあります。
例えば、「日本人」といえば大男子主义(亭主関白)とか、「全部の部屋が畳」と思っている人はまだ中国には多く、「日本人は絶対こうなんだ」という先入観をもっている人たちがかなりの数存在するのも事実で、日本に旅行で訪れ、そのイメージの違いに驚く人の多いことは、みなさんもニュースなどでご存知のことと思います。
こうした現象は中国人に対しても存在します。よく外国人が抱きがちなのは、「中国人全員がカンフーや卓球がで上手」、「四つ足のあるものはテーブルやいす以外全部食べる」、「中国人はパンダを飼おうと思えば飼える」などなど、30年くらい前の映画で焼き付けられたイメージの歪曲されたものが多いのが特徴です。