中日成語・ことわざ

中日成語・ことわざ

By whenis , 8 12月, 2025

1. 日本語対応表現‌

直訳的表現‌:小事のため大事を失う
慣用句‌:木を見て森を見ず(部分にこだわり全体を見失う)
ことわざ‌:蝦で鯛を釣る(小さな元手で大きな利益を得るが、転じて小さなリスクで大きな損失を招くケースも)
四字熟語‌:小利大損(小さな利益にこだわり大きな損害を受ける)

2. 中国語読み方と由来‌

拼音‌:yīn xiǎo shī dà
出典‌:戦国策の「亡羊補牢」故事に由来。羊を一匹逃がした時はすぐに囲いを修復すれば損失を防げたのに、それを怠った結果さらに多くの羊を失ったという教訓から。

3. 用例と解釈‌

例文1‌:

コスト削減にこだわりすぎて品質検査を怠り、大量リコールが発生した。まさに木を見て森を見ずだ。
意味:小さな節約に固執した結果、より大きな損失を招いた典型例。

例文2‌:

チームの小さなミスを厳しく叱り続けたら、メンバーが萎縮して創造性が失われた。これこそ小事のため大事を失う状態だ。
意味:細部への過度なこだわりが、より重要なチームの活力を損なった事例。

By whenis , 7 12月, 2025

1. 日本語対応のことわざ・表現‌

核心訳:「長所は短所」‌
(直訳的ですが、対になる概念として最も一般的)

自然な表現:「長所を伸ばし短所を補う」‌
(行動指針としてよく使われる実用的な言い回し)

類義表現:‌

「他山の石」…他人の誤りを自分の修養の参考にする(ニュアンスが一部共通)
「三人寄れば文殊の知恵」…複数人の長所を集める発想

2. 中国語読み・由来‌
拼音‌:qǔ cháng bǔ duǎn
出典‌:『孟子・滕文公上』にある「今の人は、その長を取りて其の短を補う」が由来。他者の優れた点を学び、自身の不足を改善する思想を示す。
3. 用例と説明‌

例文1‌

チーム開発では、メンバーが‌長所を伸ばし短所を補う‌ことで、高品質な成果が生まれます。
(説明:個人の強みを活かしつつ弱みをカバーする協働姿勢を表現)

例文2‌

異文化学習は‌「長所は短所」‌の考え方が重要で、双方の良い点を取り入れるべきだ。
(説明:概念として対比的に用い、相互学習の必要性を強調)

By whenis , 6 12月, 2025

「朝三暮四」の日本語での対応表現は同じく「朝三暮四(ちょうさんぼし)」です。そのまま使えて、意味もほぼ同じく「目先の違いにこだわり、本質が同じであることに気づかないこと」や「言動が定まらず、ころころ変わること」を表します。

以下、詳しく説明していくね。

1. ‌「朝三暮四」の中国語拼音‌

中国語拼音では ‌「zhāo sān mù sì」‌ です。

2. ‌「朝三暮四」の出典と故事‌

この故事は、中国古代の思想書「‌荘子‌」(そうし)の「斉物論」(せいぶつろん)に出てきます。

あらすじ:‌
ある猿飼いが、猿に「トチの実」を与える時に、「朝に3つ、夕方に4つあげよう」と言うと、猿たちが怒り出しました。そこで猿飼いは、「では、朝に4つ、夕方に3つにしよう」と言い直すと、猿たちは大喜びしたという話です。

意味:‌
数字の順序や表面だけの違いにこだわって、結局もらうトチの実の数(本質)が「朝3+夕4」も「朝4+夕3」も合計7で変わらないことに気づかない愚かさを風刺しています。そこから転じて、‌「目先の違いに惑わされる」‌ や ‌「言動がその場しのぎで安定しない」‌ という意味で使われるようになりました。

3. ‌「朝三暮四」の例文と説明‌

By whenis , 5 12月, 2025

1. 日本語の対応表現‌
キョロキョロする‌    最も一般的な口語表現。落ち着きなくあちこちを見回す様子を表す擬態語。
左顾右眄(さこべん)‌    書き言葉や改まった場面で使われる成语。優柔不断で決断できないネガティブな意味合いが強い。
2. 「左顾右盼」の基本情報‌
中文拼音‌:zuǒ gù yòu pàn

出典と典故‌:
この成语の由来は、‌唐代の詩人、李白‌ の名詩 ‌『行路難(こうろなん)』‌ にある ‌「左顧右盼生光辉」‌ という一節です。
元々の意味は「振り返り雄々しく見渡せば、輝きが生まれる」という、威風堂々としたポジティブな様子を表していました。しかし、現代では「落ち着きがなく周りをうかがう」「決断をためらう」という‌ネガティブな意味‌で使われることがほとんどです。
3. 例文と説明‌

キョロキョロする‌

「彼は初めての場所でキョロキョロしながら出口を探した。」‌

説明‌:初めての環境で不安そうに、あるいは目的を探してあちこちを見回している様子を表します。動作そのものに焦点があります。

左顾右眄(さこべん)‌

By whenis , 4 12月, 2025

「南辕北辙」に完全に一致する日本語の成語はありませんが、‌「反対の方向に進む」‌ や ‌「的が外れる」‌ といった表現が近い意味を持ちます。また、故事に基づく教訓として‌「南へ行こうとして北に向かう」‌ と説明されることもあります。

「南辕北辙」の中文拼音(ピンイン)‌
Nán yuán běi zhé‌

出典と典故‌
「南辕北辙」は古代中国の故事集『戦国策・魏策四』に由来します。
エピソード‌:
昔、魏国の臣下が戦争を起こそうとした際、隣国の賢者がたとえ話をしました。「ある人が太行山へ向かうため、北方へ馬車を走らせていました。通りかかった賢者が『太行山は南にあるのに、なぜ北へ向かうのか?』と問うと、その人は『馬が早いし、旅費も十分ある』と答えました。賢者は『条件が良くても方向が間違っていれば、かえって目標から遠ざかるだけだ』と諭しました」。この話から、手段が優れていても方向性が誤っていれば目的を達成できないという教訓が生まれ、「南辕北辙」という成語が定着しました。

例文と説明‌

例文1‌:
「環境保護を掲げながら森林破壊を進めるのは、まさに南辕北辙だ」。
説明‌: 環境保護(目標)と森林破壊(行動)が矛盾しており、行動が目標と逆方向に進んでいることを強調しています。

By whenis , 3 12月, 2025

【「不知不觉」に対応する日本語の成語・表現】‌

「知らず知らず」(しらずしらず)‌

自然に、無意識のうちに、気がつかない間に、という意味で、「不知不觉」に最も近い表現です。

「いつの間にか」(いつのまにか)‌

時間の経過に気づかない様子を表し、特定の瞬間に意識が向いていないニュアンスを含みます。

【「不知不觉」の基本情報】‌

中文拼音‌: bù zhī bù jué
日本語読み‌: フゥ ヂィ フゥ ジュエ(近い発音)

【出典・由来】‌
「不知不觉」は、北宋時代の禅僧・釈普済が編纂した禅の語録集『‌五灯会元‌』(ごとうえげん)に由来します。
この書物では、「不知不觉」は、悟りや真理が言葉や意識的な努力を超えて自然に体得される境地を表す禅の思想を反映しています。そこから転じて、現代では「無意識のうちに」「気がつかない間に」という一般的な意味で広く用いられるようになりました。

【例文と説明】‌

知らず知らずのうちに、彼の考え方が自分の中に浸透していた。‌

説明‌: 意識的に取り入れようとしたわけではないが、長い時間をかけて自然に彼の考え方に影響を受け、同化していった様子を表しています。「知らず知らず」は無意識の過程を強調します。

By whenis , 2 12月, 2025

「先来後到」(せんらいこうとう)‌
1. 日本語での対応表現‌

「先来後到」に直接対応する日本語の成句や表現は以下の通りです:

「先着順」(せんちゃくじゅん)‌
最も一般的で、順番を待つ際やイベントの参加権など、到着した順番に処理することを指します。

「早い者勝ち」(はやいものがち)‌
先に来た人や早く行動した人が利益や権利を得るという意味で、競争的なニュアンスがあります。

「先ず来たる者は先ず仕える」(まずきたるものはまずつかえる)‌
直訳的な表現ですが、順番の原則を表すことができます。

2. 中国語のピンイン‌

「先来后到」のピンインは ‌"xiān lái hòu dào"‌ です。

3. 出典と典故‌

By whenis , 1 12月, 2025

1. 「生龙活虎」に対応する日本語の成語・表現‌

「生龙活虎」に完全に一致する日本語の四字熟語はありませんが、以下の表現が近い意味を持ちます。

「生気勃勃」‌(せいきぼつぼつ)
意味:活力が溢れ、生命力にあふれる様子。
「生龙活虎」の「活力にあふれる」というニュアンスに近い。

「龍虎のように勇猛」‌(りゅうこのようにゆうもう)
意味:龍と虎のように力強く勇ましいこと。
直接的な表現として「生龙活虎」のイメージを伝えられる。

また、日常会話では以下のフレーズも使えます。

「元気いっぱい」‌(げんきいっぱい)
「活力に満ちている」‌(かつりょくにみちている)

2. 「生龙活虎」の中国語拼音と意味‌

拼音‌:shēng lóng huó hǔ
意味‌:龍や虎のように生命力と活力に満ちていること。行動力や勢いが非常に強い様子を表す。

3. 「生龙活虎」の出典と典故‌

By whenis , 30 11月, 2025

1. 「虎背熊腰」に対応する日本語の成語・表現‌

「虎背熊腰」に完全に一致する日本語の四字熟語はありませんが、以下の表現が近い意味を表します。

虎背熊腰(こはいゆうよう)‌: 中国語の成語をそのまま日本語で読んだ場合、体格がたくましい様子を指しますが、一般的ではありません。
大男(おおおとこ)‌: 体格の大きな男性を指します。
がっしりした体格‌: 筋骨隆々で頑丈な体つきを表す表現。
熊腰(ゆうよう)‌: 「熊の腰」と訳され、腰が太くて強い様子を強調しますが、単独ではあまり使われません。

最も自然な日本語の表現は、‌「がっしりした体格」‌ または ‌「筋骨隆々」‌ です。

2. 「虎背熊腰」の中国語拼音‌

虎背熊腰(hǔ bèi xióng yāo)‌

3. 「虎背熊腰」の出典と典故‌

By whenis , 29 11月, 2025

1. 日本語での対応する成語・表現

「狼心狗肺」に直接対応する日本語の成語はありませんが、似た意味を表す表現として以下のものがあります:

「鬼畜のような心」‌ (きちくのようなこころ)
「冷酷非情」‌ (れいこくひじょう)
「残忍な性格」‌ (ざんにんなせいかく)
これらの表現は、人間性の残酷さや無情さを強調する際に使われます。
2. 「狼心狗肺」の中国語拼音
拼音:láng xīn gǒu fèi‌
3. 「狼心狗肺」の出典と典故

「狼心狗肺」は、中国の古典小説『封神演義』(明代の神怪小説)に由来するとされています。
典故の要約‌:
物語の中で、ある人物が狼の心と犬の肺を持ち、他人に害を加える冷酷な行為を繰り返しました。この比喩から、「狼心狗肺」は、良心がなく、欲深くて無情な人を非難する表現として定着しました。狼と犬は貪欲で獰猛な動物と見なされており、それらを組み合わせることで、人間の極端な冷酷さを強調しています。