10号線は2008年の北京オリンピックの前に開通した地下鉄です。全長24.55キロメートルに22の駅があり、このうち7駅が他の地下鉄への乗り換え駅となっています。
「北京のシリコンバレー」と呼ばれる中関村とオフィス街のCBDを直接結んでおり、ビジネスマンたちの主要な足となっています。
蘇州街駅(苏州街站)
歴史上、北京の西部にはあわせて3つの蘇州街と呼ばれる道があります。1つは円明園、1つは頤和園、そしてもう1つは地下鉄10号線の蘇州街です。
この旧い街道の起源は清の乾隆年にまで遡ります。乾隆16年(1751年)、乾隆帝は江南の視察に出かけ、その母である孝聖憲皇太后もともに赴きました。60歳になる皇太后の初めての江南旅行で、その美しい景色は皇太后の心にしっかりと刻み付けられました。