垓下の戦いは、紀元前202年に項羽の楚軍と劉邦の漢軍との間で、垓下(現在の安徽省蚌埠市固鎮県)を中心に行われた戦いです。この戦いで項羽が死んだことによって、劉邦の勝利が決定し、楚漢戦争が終結しました。
まず、垓下の戦いまでの流れを簡単にご紹介します。
紀元前203年、長く対峙していた楚漢両軍であったが、楚軍は食糧不足、漢軍は劉邦の負傷や劉邦の父・劉太公が楚軍に捕らわれていたことなどもあり、両軍とも戦いを止めることを願うようになっていました。そこで、漢軍から弁士・侯公が楚軍へ使者として送られ、天下を二分することで盟約が結ばれました。