By whenis , 7 2月, 2018

本来はプラスチック、ビニールの意味ですが、最近、新しい意味を与えられた単語です。

 2017年3月、ウェイボーに「好姐妹的感情就像塑料花,特别假,但是却永不凋谢(女友達の絆は造花に似て、見るからに偽物だが、散ることはない)」という言い回しが書き込まれ、様々な女性同士の友情の真実を見事に描いたものとして多くの人が使う言い回しになりました。この用例から、「塑料」には、偽の~、偽りの~の意味が付与されるようになります。昔の造花はプラスチックで作ったのがほとんどで、「塑料花」と呼ばれていたことから、今度はその塑料の部分だけが一人歩きを始めました。

 一見仲がよさそうに見えても、裏では敵視しあっていたり、利用していたりと、虚飾の人間関係とでも呼ぶべき関係は、実生活にはたくさんあります。見た目は綺麗でも、よく見たら外見だけだった、という状況を表す時、この塑料という表現は言い得て妙と言えますね。

 [用例]

 塑料亲戚 (形だけの、付き合いのないの親戚)

 塑料同事 (うわべの付き合いだけの同僚)

 塑料夫妻 (仮面夫婦)

 塑料和好 (うわべだけの仲直り)

 塑料farewell (白々しいお別れ)

By whenis , 6 2月, 2018

写真や映像などの証拠があり、完全に結論が出ている状態を指し、噂などの真相について公の場での決着をつけられた、というニュアンスになります。しかし、一部のネット文章で言う「实锤」は必ずしも真相ではないこともあります。実際にはいわゆる真相は当事者か当事者に近い人しかわからないものであるのと同時に、公の場では「公表したい"真相"」しか発信しないことが多いからです。

 日本では使いませんが、よく連想されるジャッジ・ガベル(=法槌)から連想された部分もあるのではないかと思われます。法廷でコンコンと叩かれると、有無を言わせぬ、反抗の余地ない感じになりますが、そうしたイメージが字面から読み取れます。

 [例 文]坚决抵制没有实锤乱说话的行为。

 [参考訳]確実な証拠もないのにでたらめなことを言いまくる行為には断固反対しよう。

 [例 文]"延迟退休"敲实锤!最新消息来了。

 [参考訳]定年の年齢延期の方針が固まった! これが最新情報だ。

 [例 文]美国税改能否落下实锤,经济能否回暖?

 [参考訳]アメリカの税制改革はこれで方向が定まり、経済は回復するのか

 [例 文]转会实锤!奥巴梅扬真的要来中超了

By whenis , 5 2月, 2018

饭店附近有茶叶店吗?

Fàndiàn fùjìn yǒu cháyèdiàn ma?
ホテルの近くにお茶屋さんはありますか。
「場所+“有/没有”+物/人」で、その場所に人や物がいる・ある/いない・ないことを表します。“饭店附近”は「ホテルの近く」で、ほかに“我家前边”(うちのまえ)や“饭店旁边”(ホテルのとなり)のように、名詞の後ろに位置や方角・方位を表す言葉を直接つけて、「~の前」「~のとなり」のように言うことができます。日本語では「~の」と言いますが、中国語では「~の」にあたる言葉は必要ありません。

你有什么爱好?

By whenis , 4 2月, 2018

新年好!

Xīnnián hǎo!
あけましておめでとう!
最も一般的な新年の挨拶で、新暦の新年(元日)と旧暦の新年(旧正月)のどちらにも使えます。

新年快乐!

Xīnnián kuàilè!
あけましておめでとう!
新年の挨拶として話し言葉でもよく使いますが、年賀状に書かれることも多いです。

过年好!

Guònián hǎo!
あけましておめでとう!
これは旧正月(旧暦の新年)に使われることが多い挨拶ことばです。

春节好!

By whenis , 3 2月, 2018

マクドナルド(中国)が2017年10月12日から企業の登記名称を「金拱门」に改めました。これはマクドナルドのマークの西洋での愛称「ゴールデンアーチ」の直訳から来たものです。

 会社側は「ゴールデン・アーチ」の由来を主張しましたが、真相を知らない「吃瓜群众(野次馬)」たちはその解釈を受け入れられず、ネットで様々なふざけた言い方をして茶化しました。「この名前はダサすぎ。まいったなあ」、「どうもマックのイメージとつながらない」、「『洋快餐(西洋のファーストフード)』がいきなり『中华老字号(中華の老舗)』に変わった感じだ」など、愚痴をこぼしたり、これに便乗する形で、「脑洞大开(爆発的想像力を発揮する・奇想天外な発想をする)」した人が、これにちなんで「星巴克(スターバックス)」を「美人鱼咖啡(人魚姫カフェ)」、「百事可乐(ペプシコーラ)」を「太极汽水(太極ソーダ)」、「耐克(ナイキ)」を「勾牌运动用品(鍵印スポーツ用品)」、「劳力士(ロレックス)」を「皇冠牌手表(王冠印腕時計)」と弄り、訳をロゴマークにつけたものをアップロードする人もいたほどです。

By whenis , 1 2月, 2018

世界的な盛り上がりを見せる通貨としての機能を付与された電子データのことです。1ビットコインは1BTCという単位で表記されます。2009年1月にサトシ・ナカモトの論文によって生まれたものとされます。

 中国では、ビットコインなどの「仮想通貨」は、明確な価値の裏付けがなく、その取引市場は投機のカラーが濃いものと見做されています。価格の変動が激しいため、投資をしようとする場合、なんの知識もなく無計画に流行に乗って投機すると、大量の資産の損失を招くリスクが高いと考えられています。そのため、政府は投資家に対し、リスク管理の意識強化を呼びかけているほどです。

 特に強調されている点としては、ビットコインなどの「仮想通貨」がマネーロンダリング、麻薬の取引、密輸、違法な資金調達などの犯罪行為のツールとして利用される例が増えている点です。

 しかし、現実はといえば、ビットコインの取引は世界的なトレンドになりつつあり、世界中に多くの取引所が設置されています。その中でも、コインの所有者には日本人が多く、マイニングでは中国国内の個人や企業が多いとされます。これは、広い土地と多量な電力を使い、ビットコイン市場を仕切ろうとする企業や個人によるものでしたが、国内では取引が法律で制限されたことから、その風向きも変化しつつあるようです。

By whenis , 31 1月, 2018

不太方便。

Bú tài fāngbiàn.
ちょっと都合が悪いです
“方便”は「都合がよい」という意味で、「いつご都合がいいですか」と相手に聞く場合は“你什么时候方便?”と言います。

真不巧。

Zhēn bù qiǎo.
あいにく都合が悪いです
“巧”は「ちょうどよい」の意味で、“真巧”と言うと「折よく、偶然に」という意味になります。

下次吧。

Xià cì ba.
また今度にしましょう
“下次”は「次回、今度」の意味です。「前回」は“上次shàngcì”、「今回」は“这次zhèi cì”と言います。

没问题。

By whenis , 30 1月, 2018

意味

 貴州省の特産品で、辛味調味料の商標名でもあります。

 製品は牛肉の細切れや大豆を発酵させた「豆豉(トウチ)」などの具が入ったラー油のような感じのもので、辛いのが好きな人には万能調味料として使われています。

 中国では、かなりポピュラーな商品で、炒め物やスープを作る時、よく調味料として使われる他、白いご飯や麺にかけても美味しく頂けます。また、ジャムやペースト代わりに食パンや蒸しパン「馒头」に塗る人もいます。そもそもは貴州省の人が調味料でしたが、今では全国的な売れ筋商品として定着しています。

 創始者、つまり商標のマークに出ている女性陶華碧さんは田舎出身の文盲の女性で、夫がなくなり、2人の息子を育てるために、レンガで食堂を造って店を開いたと言われています。そこで出した自家製の調味料が人気になり、売れて売れて工場が立ち上がり、さらに企業を立ち上げるようになったといわれています。

 この「老干妈」ですが、今では海外でも話題になり、愛好者が増えています。日本でも結構ファンが増えているようで、様々な食レポがネットに出ており、アマゾンでも購入が可能です。

By whenis , 29 1月, 2018

意味

 物販広告でよく見られる表現で、少しながら値切る余地がある、という意味になります。特に、中古品売買の情報によく出てくる表現です。

 値切る場合、北京語には「砍价」という言い方があります。「砍」はたたき切る、割る、削るという意味もあることから、この「可小刀」はちょこっと削ると言う感じで、まさに「砍价」から由来した言葉と見ることができます。「砍」の道具は斧や刀になることから、ネットでは「可刀」で「値切れる」、「値切る余地がある」と言う意味を表すようになりました。

 また、ちょっと派生させて、「可大刀」となると、「かなり値切る余地がある」と言う意味になります。実はここにはもっと大きな「刀」もあります。「关公刀」、これは三国志でおなじみの関羽が使った兵器のことで春秋刀を指します。「指甲刀」、つまり爪きりのような細かい刻みかたもあるとの意味合いが含まれます。また、「刀后价」という言い方も見られます。ここの「刀」は動詞化された言い方で、「値下げ後の価格」と言う意味となり、即決価格を意味します。

By whenis , 28 1月, 2018

三つの都市の頭文字を並べた言葉です。この三都市は中国で最も影響力を持つ都市で、最も生活コストが高い都市でもあります。最近では、深センも含めて「北上广深」という場合もあります。

 北京は首都で政治の中心、上海は金融や貿易が発達した経済中心、広州は珠江デルタ地帯の中心地で、香港にも近いことから、貿易が栄えています。最近、ITや新興産業の盛り上がりの激しい深センが広州を追い越したような感もあります。

 「北上广」には色々なビジネスチャンスがあることで、全国の若者を引き付けています。しかし、全国の若者が集まっていることで、物価や不動産の価格も全国で最も高い都市となっています。そのため、ちょっと前には「逃离北上广(北京・上海・広州から逃避する)」という言葉がネット流行りました。不動産価格の高騰によって、生活のプレッシャーが増す一方、残業などが日常茶飯事で、一所懸命に頑張っても生活費は賄えないと言う厳しい現実が突き付けられました。そこで、これらの都市から抜け出し、他の都市に活路を見出そうとする動きが出てきたわけです。