中日成語・ことわざ

中日成語・ことわざ

By whenis , 9 11月, 2025

眼疾手快
手早目利
yǎn jí shǒu kuài‌‌

出典‌
明・施耐庵の『水滸伝』第43回に「倘或被眼疾手快的拿了送官,如之奈何?」と記載されています‌。また、清代の文康の『児女英雄伝』でも同様の表現が用いられています‌。

意味‌
「眼疾手快」は、目の鋭さと手の速さを形容する熟語です。具体的には、以下のように解釈されます‌:

眼疾(がんしつ)‌:目が鋭く、細かい変化や目標をすぐに見つける能力。
手快(しゅくわい)‌:動作が素早く、即座に行動を起こす能力。
緊急時の迅速な反応を称える際に用いられます。例えば、消防士が火災現場で素早く判断し救助する姿や、医師が緊急救命を迅速に行う様子を形容する際に使います‌。

例文
‌彼は手早目利に荷物を拾い上げた。‌
(他眼疾手快地捡起了行李。)

‌眼疾手快な反応で事故を避けた。‌
(凭借敏捷的反应避开了事故。)

By whenis , 8 11月, 2025

千辛万苦
四苦八苦
qiān xīn wàn kǔ‌‌

「千辛万苦」は中国語の成語で、‌「あらゆる困難と苦労を極め尽くす」‌という意味です。
この成語は、‌敦煌変文集‌(中国の古代仏教説教文書)に由来し、後に‌元代の張之翰‌の詩「元日」で定着しました。

‌例文:‌
‌彼は四苦八苦を経て、最終的に成功を収めた。‌
(他は千辛万苦を経て、最終的に成功した。)
‌地質探査隊はあらゆる労苦をなめ尽くして、数多くの新しい鉱脈を探し当てた。‌
(地質探査隊は千辛万苦をなめ尽くして、数多くの新しい鉱脈を探し当てた。)

‌補足:‌
日本語では「四苦八苦(しくはっく)」や「あらゆる苦労」と訳されます。
出典の「敦煌変文集」は中国の古代仏教文学の重要な資料です。

By whenis , 7 11月, 2025

日本語での対応表現‌
「胡言乱語」に対応する日本語の慣用句は「‌でたらめ‌」または「‌無茶苦茶なことば‌」です。

中国語の拼音‌
hú yán luàn yǔ

出典と意味‌
この成語は、中国の宋代の仏教典籍「五灯会元」に由来します。
「胡」は古代中国で西方や北方の少数民族を指し、ここでは「無作法な、理不尽な」という意味で使われています。
「胡言乱語」は、‌根拠のない、道理にかなわない言葉を言う‌ことを意味し、主に相手の言葉を軽蔑する際に使われます。

例文‌

彼の発言はまったくでたらめで、信用できない。
無茶苦茶なことばを言うな。

この成語は、現代でも「無責任な発言」や「理屈に反する話」を指す際に用いられます。

By whenis , 6 11月, 2025

旁敲侧击
páng qiāo cè jī‌
含义‌:比喻说话或写文章不从正面直接说明本意,而是用隐晦、曲折的方式影射或表达‌。
出处‌:最早见于清代吴趼人的《二十年目睹之怪现状》第二十回:“只不过不应该这样旁敲侧击,应该要明亮亮的叫破了他。”‌

日语解释(日本語での説明)
「旁敲侧击」は、日本語で「指桑骂槐」(しそうばかい)と対応する表現です。

意味‌:直接的な表現を避け、迂回して本意を伝えること。例:桑の木を指して、実際は槐の木を罵るような言い方‌。
出典‌:中国の清代小説《二十年目睹之怪现状》に初めて登場‌。
近義語と反義語
近義語‌:拐弯抹角、含沙射影、指桑骂槐‌。
反義語‌:直言不讳、直截了当‌。

このように、「旁敲侧击」は日本語の「指桑骂槐」と類似のニュアンスを持ち、中国語の古典文学から生まれた表現です。

By whenis , 5 11月, 2025

狂风暴雨
嵐(あらし)
kuáng fēng bào yǔ‌

「狂風暴雨」は、中国の古代文献《老子》第二十三章に由来する成語で、「飄風不終朝、驟雨不終日」(かぜが朝まで吹き続けることはなく、激しい雨が一日降り続くこともない)という思想を基にしています‌。この成語は、字面では猛烈な風雨を指しますが、比喩的に激しい政治闘争や人生の困難を表すこともあります。老子の哲学では、自然の力が強くても持続しないことを示し、持続力は穏やかで堅実なものであると説きます‌。

補足
日本語で「嵐」は台風や暴風雨を指すこともありますが、成語としての「狂風暴雨」の完全な訳はありません。具体的な文脈で「荒天」や「激しい風雨」と表現します‌。

By whenis , 4 11月, 2025

粉身碎骨
粉骨砕身
fěn shēn suì gǔ

日语介绍
‌粉骨砕身(ふんこつさいしん)‌
‌意味‌:力の限り努力すること。一生懸命に働くこと‌。
‌例文‌:会社再建のために粉骨砕身する(为重建公司全力以赴)‌。

‌出典と典故‌
“粉身碎骨”は中国語の成語で、唐代の敦煌文献《敦煌変文集・妙法蓮華経講経文》に「碎身粉骨」と記載され、身体を砕いても特定の目的を達成する献身の意を表す‌。日本語の「粉骨砕身」は同様の意味で、全力を尽くすことを指す‌。

‌関連表現‌

中国語の「粉身碎骨」は日本語で「粉骨砕身」と訳される。
日本語の四字熟語では「呉越同舟」「臥薪嘗胆」などが常用される。

By whenis , 3 11月, 2025

调兵遣将
調兵遣将
diào bīng qiǎn jiàng‌‌

調兵遣将」(ちょうへいけんしょう)とは、軍隊を動員し、将校を派遣すること。戦争や緊急事態における兵力の配置や指揮官の任命を指す。比喩的に、組織やプロジェクトで人材を適切に配置し、リーダーを選定することにも用いられる。

‌出典:‌
この成語は、中国の古典小説『水滸伝』(明代)に由来する。戦闘中に兵力を動員し、指揮官を派遣する場面で使われている。

‌意味:‌

本義:軍隊の動員と将校の派遣
比喩的意味:人材の配置とリーダーシップの確立
‌使い方:‌

軍事文脈:「敵の動向を分析し、迅速に調兵遣将する必要がある」
ビジネス文脈:「プロジェクト成功のために、適切な人材を調兵遣将する」

By whenis , 2 11月, 2025

左顾右盼
右顧左眄(うこさべん)
zuǒ gù yòu pàn‌‌

出典と典故‌
「左顾右盼」の成語は、中国の晋代の詩人左思(さし)の詩集《詠史》に初めて登場しました。

原文例:
「左眄澄江湘,右盼定羌胡」(左を見れば江湘の水が澄み、右を見れば羌胡の地が定まる)
唐代の李白(りはく)の詩でも「左睇右盼生光辉」(左右を見回すと輝きを放つ)とあり、当初は「自信に満ちた様子」を表していましたが、後世で意味が変化しました。

意味と比喩義‌
‌字面の意味‌:
「左右を繰り返し見回す様子」を指し、特に「不安定に周囲を観察する様子」を表します。

例:
「彼は街角で左顾右盼して、誰かを探している」(街角できょろきょろ見回して、誰かを探している)。
‌比喩的な意味‌:
「状況をうかがい、決断できない様子」を意味します。

例:
「彼は左顾右盼して、計画を立てられなかった」(きょろきょろ見回して、計画を立てられなかった)。

補足
日本語の「きょろきょろ見回す」と同様に、不安や迷いを表す際に使われることが多いです。
ご質問があれば、何でもお聞かせください!

By whenis , 31 10月, 2025

高瞻远瞩
遠大な視野
gāo zhān yuǎn zhǔ

出典と由来
この成語は、中国の漢代の王充(おうじゅう)の著作『論衡(ろんこう)』の「別通篇(べつつうへん)」に由来します。原文は「夫閉戸塞意,不高瞻覽者,死人之徒也哉」とあり、戸を閉めて視野を狭くし、高く登って遠く見ることのない人は、死んでいる者と同じだと述べています。後世に、長期的な視野を持って物事を見通す意味で使われるようになりました。

意味
「遠大な視野」とは、現在の限界を超えて未来を見通す広い視野を持つことを意味します。近い意味の言葉に「先見之明(せんけんのめい)」、反対の意味の言葉に「目先の利(もくさきのり)」があります。

By whenis , 30 10月, 2025

1. 日本語訳‌
「空気を読む」(くうきをよむ)
※中国語の「察言观色」(chá yán guān sè)は、日本語で完全に一致する表現はありませんが、意味的に近い「空気を読む」「相手の表情や言葉から本音を察する」と訳されます。

‌2. 出典・由来‌
中国の春秋戦国時代(紀元前5~3世紀)に由来します。