中国の民間物語-盤古の天地開闢の物語
皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。
私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。
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Submitted by whenis on 星期六, 07/11/2009 - 19:19
伝説によると太古の時、天と地は分れず、宇宙全体は一つの大きいたまごのようだったという。その中は混沌として真っ暗で、上下左右や東南西北はまったく区別がつかないのだった。しかしこのたまごの中には一人の偉大な英雄が孕まれていた。それが天地開闢の盤古である。盤古はたまごの中で一万八千年もの間孕まれ、ついに目覚めたのである。盤古が始めて目を開けたとき、まわりは真っ暗で、息ができないほど暑苦しかった。これに彼は怒り、殻の中で、手にしていた大きな斧を力いっぱい振ったので、耳をつんざくような大きな音がして、たまごが木っ端微塵に砕け、中の軽くて澄んだものは上に昇って天となり、そして重くて濁ったもの徐々に沈んで大地となったのある。
天地を開闢をした盤古は嬉しかった。しかし天と地がまた一つに戻ってしまうのをおそれた彼は頭で天を支え、足で大地に踏みつけ、変化自在の神通力を使って体をどんどん大きくしていった。毎日彼が一丈(3.3m)伸びると、それにつれて空も一丈高くなり、大地も一丈厚くなっていった。そして一万八千年が経て、盤古は雄々しい巨人となっていた。その身長は九万里にものぼる。その後またも数え切れないほど長い年月が経ち、ついに天と地は安定し、重なって一つにはならなくなった天と地を見た盤古は安心した。ところがこの天地開闢の英雄はすでに気力を無くし、自分を支える力をすべて失ってしまい、巨大な体はついに崩れ倒れた。
盤古は臨終のさいに全身に大きな変化が起こったのだ。彼の左目は真っ赤な太陽に、右目は銀色の月に、最後に吐いた息は風と雲に、最後に発した声は雷に、そして髪とひげはきらきらと光る星に、頭と手足は大地の四季と高い山に、血液は川や湖に、筋骨と血脈は道に、筋肉は肥えた土地に、皮膚とうぶ毛は花草や樹木に、歯は金銀銅鉄の金属や玉石の宝に、汗は雨と甘露にそれぞれと変わっていった。こうして世界ができたのである。
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