By whenis , 13 8月, 2016

侯宝林は、1917年天津で生まれた中国漫才史上の巨匠です。

実家は暮らしに困っていたため、四歳の時に彼は叔父さんに連れられて、北京の侯家に引き取られました。継父は貝勒の屋敷でコックをしていましたが、貧乏な家でした。このため、侯宝林は幼い頃から、生活の厳しさを十分味わっていました。1929年、十一歳の侯宝林は閻沢甫先生の弟子になり、京劇の勉強を始めました。十二歳の時、漫才に興味を抱いていた侯宝林は、常宝臣先生、朱闊泉先生の弟子になって、漫才の勉強をしながら、北京の天橋や鼓楼の辺りの露店で漫才の公演をしていました。当時、伝統的に、伝統演劇の「トリ」をとるのは「太鼓」と決まっていましたが、努力の末、侯宝林の漫才はやっと伝統演劇の「トリ」をとることができるようになり、漫才界にも大いに面目を施したということです。その後、侯宝林は同じ漫才師ー郭啓儒とパートナーになり、当時の漫才の俗っぽさを排し、素朴ながら雅びな趣きのあるスタイルで評判となりました。侯宝林は伝統漫才を演じる一方、現実生活を反映する新しい漫才を数多く創作しました。

By whenis , 3 7月, 2016

二胡の曲と言えば、沢山の人にとって、すぐに思い出されるのは「二泉映月」に違いないでしょう。けれど、どれくらいの人がこの名曲の作者が誰かということを知っていますか、そして、この人は一体どんな環境で「二泉映月」を創作したのでしょうか。

では、ここで、この作者についてお話しましょう。

阿炳、元名は華彦鈞、1893年江蘇省無錫で生まれた民間音楽家です。父親の華清和は町中にある「三清殿道観雷尊殿」の主な道士であり、道教の音楽が得意でした。阿炳(華彦鈞)の幼い頃に、母親が死に、叔母さんに育てられて、八歳から父のもとで小道士になりました。私塾で三年ぐらい勉強し、父に鼓、笛、二胡や琵琶などの楽器を教わり、12歳で色々な楽器ができて、しょっちゅう道観のイベントに参加させられました。彼は骨身を惜しまずに広範な民間音楽のメロディーを摂取し、道教音楽の枠を超えて、十八歳の時無錫道教音楽界で「演奏名手」と呼ばれていました。

By whenis , 2 7月, 2016

掐尖」はそもそも農業用語で、「摘芽(てきが)する」こと意味。つまり、よい花や実をとるために、果樹などの芽を摘み取ることである。

中国では、今、大学が入試試験でトップになった人を奪い合う現象がある。共通試験で優秀な成績の学生は、学校を選べるので、このつまり、優秀な人材を自分の大学に来てもらおうとすること。そのために、受験生に特典を与える大学も少なくないさそうだ。この現象を中国では、「掐尖」と言う。

「掐尖」にはもう1つの意味もがある。(優れた人や出過ぎた人を)「押さえつける」、「足を引っ張る」ことも「掐尖」という。

By whenis , 1 7月, 2016

意味

① 指定された番号の座席につく。指定席に座る。

② 関連する人物や物事を自分に結び付ける。関連付ける。

使い方

这次演出是对号入座的。

今回の公演は全部指定席です。

自由席是不对号入座的。

自由席というのは座席を指定しないという意味です。

故事看过就好,不要对号入座。

物語は読んだら、それでいい。自分と結びつけないで。

By whenis , 29 6月, 2016

实力打脸(shí lì dǎ liǎn)

意味

「实力」は実力、事実

「打脸」は恥をかく 恥をかかせる

「实力打脸」で実力或いは事実で相手に恥をかかせる

或いは実力や事実によって恥をかく。

使い方

考试成绩完全实力打脸。

試験の成績は完全に恥をかかせるものだ。

=出来が悪かった

By whenis , 28 6月, 2016

老腔(lǎo qiāng)

中国西北地区の古い芸能「皮影(影絵)」を上演する時、その物語の内容を「活動弁士」のように台詞や解説を歌うことから、この地区では影絵劇のことを「老腔戏」と呼ぶ。この「老腔」は中国第1陣の国家レベル無形文化遺産として登録されている。

今年の「高考(gāo kǎo)」、北京の大学入試試験の作文のテーマは2つあり、1つは「老腔」で、もう1つは「しおり」。これについて、一部保護者は「老腔」は難しすぎると主張するが、しおりのほうが作文を展開するにはもっと難しいような気がする。

By whenis , 26 6月, 2016

作者、王維は盛唐の詩人。現在の山西省の人。詩だけでなく画、書、音楽にも長けていました。31歳の時に長安の東南約50キロの山奥にある「輞川荘」という別荘を購入します。そこで、友人の裴迪(はいてき)と別荘内の景勝を詠んだ詩が『輞川集』(もうせんしゅう)と言う名前で、まとめられています。今日の詩は、その別荘のほぼ中央にある欹湖(いこ)の岸辺の水の上に建っている建物「臨湖亭」が、詩のタイトルです。軽舸は船のことで、船でお客さんを臨湖亭に招いたようです。上客、大切なお客さんなのでしょう。軒は日本語なら軒(のき)ですが、ここでは、窓の手すり。お客さんをお酒でもてなす。湖上にある臨湖亭から周りを見回すと四面、つまり辺り一面、芙蓉が開いていると詠っています。当時、芙蓉は蓮の花を指しました。大切なというか、大好きな人をお客さんとして迎えて、湖上でお酒を楽しむ。辺りは満開の蓮の花。湖を渡る涼やかな風と、王維のうれしい気持ちが伝わってきます。

By whenis , 25 6月, 2016

高调(gāo diào) 低调(dī diào)

意味

「高调」 高い調子。

(現実離れした)大げさな話、仰々しい議論、勝手な気炎。

(言説が)上っ調子、きれいごと。

「低调」 低い調子。

やわらかい論調、沈んだ口調。

(対応が)控えめである。慎重である。穏便である。

目立たせないようにす、クールである。

使い方

By whenis , 23 6月, 2016

穿越(chuān yuè)

意味

通り越す 通り抜ける

(流行語)タイムスリップ タイムトラベル

例:時をかける少女(小説)=穿越时空的少女

パッシングショット(テニス)=穿越球

使い方

这部电视剧是根据同名穿越小说改编的。

このドラマは同名のタイムスリップ小説をアレンジしたものです。

这是一次穿越欧亚大陆的旅行。

By whenis , 20 6月, 2016

者、白居易は中唐の詩人。白楽天の名前でも知られています。現在の河南省新鄭の人。今日紹介した詩は、彼が若い頃、江州の郡守をしていた時、招賢寺というお寺を訪れた時に作られたと言われています。僧侶が名前の分からない紫色の美しい花を白居易に紹介した時に、この詩を僧侶に与えたようです。白居易が花に名前を付けてあげるなんて、よほどこの花に魅了されたのでしょう。ただ、ここで言う紫陽花は、私たちが今呼んでいる紫陽花とは違う花ではないかと言う説もあります。白居易がこの時に魅了された花は、「紫色で、」と言うところまでは今の紫陽花に重なりますが、非常によい香りだったと言いますから、どうもライラックではないかと見られています。当時はネットも写真もなかった訳ですから取り違えもあったでしょう。仙壇は仙人の住む場所。梵家は仏教関連の家と言うことでお寺です。この他は、比較的分かりやすい詩ではないでしょうか。取り違えがあったにしろ、花に名前を付けてあげるなんて、流石に名詩人。ロマンチックですね。