白居易 琵琶行

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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作者、白居易は中唐の詩人。白楽天の名前でも知られている日本でも有名な詩人ですね。今日の詩は、彼が江州、今の江西省九江市あたりに左遷されている時に作った88句の長い詩です。その最初の8句を紹介しました。潯陽江は長江のことで、このほとりで客を見送る時に作られました。「楓葉荻花秋瑟瑟」、たった七文字が秋の様子をいきいきと表しています。目に見える色づいた楓と白いススキに似た荻の花。瑟瑟は淋しく吹く風を形容する言葉で、秋風にぴったりです。酒を飲んで陽気に送り出そうとしても、音楽がないのでいま1つ盛り上がらない。「茫茫」は果てしなく広がるイメージですから、長江の川幅の広さを詩的に表現しています。すると、この水面から、つまり暗くて見えないけれど他の舟から琵琶を演奏する音が聞こえてきて、その素晴らしさに帰ることも出発することも忘れてしまう。この後、詩はこの琵琶を弾いている落ちぶれた長安の女の身の上話を紹介します。これに白居易は自分の左遷された身の上を重ねているのですが、こんな絵のような詩が作れるのも都の激務ではなく、地方の閑職だからこそかもしれません。

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