前項まで数項にわたって、中国語学習法構築において考慮すべき主観的客観的要素をそれぞれ列挙し、考察を加えてきましたが(※参照:中国語学習法:中国語を始める前に)、本項からは一歩足を進めて、既存の各外国語学習方法論を足がかりにしして、個々の学習者に最適化された学習プランを構築する方法を探ってみたいと思います。
「直接法」と「間接法」
外国語学習法、というか、教授法と言っても良いのですが、その方法論の一つに「直接法」と「間接法」なるものがあります。
直接法とは母語、私たち日本人の場合は日本語を介さずに、中国語で中国語を学習する方法です。中国留学なんかするとこの形態で中国語を学ぶことになりますね。授業も中国語、テキストも中国語(英語がついているものもありますが)で学習が進行します。
少し前に大騒動を起こした駅前ウサギ英会話スクールなんかがCMで謳っていた「外国人は文法なんか使わな~い」(でしたっけ?)も直接法と理解していいでしょう。