中国留学予定の大学生のための中国語学習プラン

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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前項「ビジネスマングループの留学術」に引き続きビジネスマングループの中国留学の「時・形態・期間」について話を進めます。本項からは大学在学組についての考察です。

大学生は時間的に自由な存在です。文理の差こそありますが、時間的に完全拘束を受けるサラリーマンとは天地の差ほどの開きがあると言ってもいいでしょう。

アタマの年齢も若いので、その気になれば中国語ぐらい留学しなくても身につくのですが、それではこの稿そのものが成り立たない(笑)ので、あくまでも留学を前提とした中国語プランと留学のタイミングについて考えてみたいと思います。

留学のタイミング

留学のタイミングは長期・短期によってまちまちですが、大学生がよく選択する一年の長期留学を前提として考えるならば、中国語を始めてから2年後ぐらいがちょうどよいのではないでしょうか。

留学の効果を最大のものにするためには国内で一定の中国語力をつけておく必要があります。留学で最も時間的効果が低いのは留学先でゼロからスタートすること。少なくとも発音については日本国内で、正確な発音方法をマスターしている日本人講師について学ぶのが理想です。

中国語は発音が重要なのは日本人に限ったことではないため、中国の対外国人中国語教育カリキュラムでも入門レベルで徹底的に発音練習をさせます。せっかく中国にいるのに2ヶ月から3ヶ月も発音練習ばかりしていては無駄としか言いようがありません。

また、中国の外国人向け中国語教育カリキュラムの入門初級レベル教程は日本人専用に組まれている訳ではありませんので、日本人にとって最良のプログラムではありません。このレベルでは日本人向けに最適化された日本国内の中国語教育カリキュラムに分があると見た方がよいでしょう。

2年あれば日本国内でも十分な中国語力をつけることができます。特に学生ならば時間にゆとりもあるのですからなおさらです。中国語検定2級(旧準2級)を一つの目安とすればいいのではないでしょうか。

中国留学予定の大学生のための中国語学習プラン

市販教材を利用した独学、通信講座、中国語スクールのいずれを利用しても構いませんが、これらは中国留学を前提として設計されている訳ではありませんので、中国留学の効果を最大のものにするためには中国語の学習プランを留学プログラムに合わせて最適化する必要があります。

で、中国に留学するまでに行うべきことを端的にまとめてしまうなら......

  • 1.文法の完成
  • 2.一定の語彙力の育成
  • 3.大量のリスニング

の3点となります。

1については文法××食らえ系の英語学習メソッド及びその教材の影響が強いためか、文法を軽視する風潮が一部に根強く存在しますが、文法は語学の基本です。この点については詳しくは「中国語の文法と語法」(中国語学習法)を別途ご参照ください。

2の「一定の語彙力」というのはあいまいな表現ですね。具体的な数字を挙げろ、と言われそうです。これはいつ留学するかにもよりますが、少なくとも中国語検定2級(旧準2級)に合格できるレベルの語彙力はつけておきたいものです。

3の「大量のリスニング」はもっとあいまいな表現ですが、これはこのまま理解してください。多ければ多いほどよし、ということです。

会話については重視しません。もちろん会話表現を覚えておくこと、スピーキング訓練によって中国語の口をほぐしておくことは重要ですが、会話そのものは留学先で徹底して磨けばよいのですから、日本でやっても中国でやってもさして変わりないことを優先して行ってください。

特にリスニングの量は留学先での会話能力の向上速度に直結しますので、だまされたと思ってひたすら中国語を聞いておいてください。

リーディング学習は語学力向上において有用な手段ですが、中国語初中級レベルに限って言えば日本人が最も得意とする分野ですので重点からは外れます。留学前段階においては留学先での会話能力向上効果を最大のものにするため、リスニングを優先します。

ライティングは文法の定着を促すための学習法という位置付けになります。修辞技法は後回しにしてください。

この他、発音にこだわりがあって留学中に徹底的に矯正したいと考えている方は発音の方法論を頭に叩き込んでおいた方がいいでしょう。いかに正確な発音ができる中国人であっても、中国語の発音方法を的確に教えることができる中国人は存在しません(講師等は例外)。これは日本人に日本語の発音方法を聞いても無駄なことと同じです。

本当に正確な発音を追及するなら、正確に発音でき且つ正確な発音かどうか聞き分けることができる中国人に発音を繰り返し聞いてもらい、試行錯誤を重ねて発音方法を確立する他ありません。

かなり大まかなガイドラインとなってしまいましたが、簡単にまとめれば以上のようになります。

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