「舍近求远」に対応する日本語の成語・表現は「近きを捨てて遠きにつく」、または「回り道をする」と訳されます。
この成語の中国語拼音は「shě jìn qiú yuǎn」です。
「舍近求远」の出典と典故については、戦国時代の文献『孔叢子・論勢』に「斉、楚遠くして恃み難く、秦、魏呼吸して至る。近きを捨てて遠きを求むるは、是れ虚名を以て自ら累し、免れずして近敵の困に不免る所以なり」との記述があり、近くのものを捨てて遠くのものを求める非効率さを説いています。また、孟子の思想にも通じ、「道は迎(近)くに在りて諸(これ)を遠くに求む」と批判されるような、本来身近にある道理や解決策を無視して遠回りする行為を指しています。
以下に、この成語の使用例を2つ挙げます。
例文: 彼は家のすぐ前にあるスーパーを利用せず、わざわざ車で30分かけて町の反対側まで買い物に行くとは、まったくの「舍近求远(近きを捨てて遠きにつく)」だ。
説明: この文では、利用可能な最も近くて便利な選択肢(家の前のスーパー)を無視し、不必要に時間と労力をかけて遠くの店に行く非合理的な行動を批判する際に「舍近求远」が用いられています。
例文: 地元の優れたサプライヤーがいるのに、わざわざ遠方の業者を選ぶような「舍近求远」のやり方は、往々にしてサービスやコスト面で不利になる。
説明: この例では、ビジネス上の意思決定において、地理的・関係的に近く、より良い条件や信頼性が期待できる選択肢を見逃し、不確実性の高い遠方の選択肢を選ぶことのリスクを指摘する文脈で使用されています。
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