1. 日本語での対応する成語・表現
「狼心狗肺」に直接対応する日本語の成語はありませんが、似た意味を表す表現として以下のものがあります：
「鬼畜のような心」 (きちくのようなこころ)
「冷酷非情」 (れいこくひじょう)
「残忍な性格」 (ざんにんなせいかく)
これらの表現は、人間性の残酷さや無情さを強調する際に使われます。
2. 「狼心狗肺」の中国語拼音
拼音：láng xīn gǒu fèi
3. 「狼心狗肺」の出典と典故
「狼心狗肺」は、中国の古典小説『封神演義』（明代の神怪小説）に由来するとされています。
典故の要約：
物語の中で、ある人物が狼の心と犬の肺を持ち、他人に害を加える冷酷な行為を繰り返しました。この比喩から、「狼心狗肺」は、良心がなく、欲深くて無情な人を非難する表現として定着しました。狼と犬は貪欲で獰猛な動物と見なされており、それらを組み合わせることで、人間の極端な冷酷さを強調しています。
4. 「狼心狗肺」の例文と説明
例文1：
原文：他真是个狼心狗肺的人，连自己的恩人都背叛。
日本語訳：彼は本当に狼心狗肺な人間で、自分の恩人さえも裏切った。
説明：この文では、恩人を裏切るような無情で良心のない行為を非難しています。「狼心狗肺」が、人間の信頼を裏切る冷酷さを強調するために使われています。
例文2：
原文：那个公司老板狼心狗肺，为了利益不惜牺牲员工。
日本語訳：あの会社の社長は狼心狗肺で、利益のために従業員を犠牲にすることも厭わない。
説明：ここでは、利益追求のために他人を平然と犠牲にする冷酷な経営者を描写しています。「狼心狗肺」が、道徳心の欠如した貪欲な性格を表すのに用いられています。
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