「棄暗投明」に対応する日本語の成句または表現は「暗を棄てて明に投ず」です。この成句は、暗黒な勢力や誤った道を捨てて、光明ある正しい側に身を投じることを意味します。
中国語の拼音は「qì àn tóu míng」です。
この成語の出典は、元代の戯曲作家・尚仲賢による『単鞭奪槊』の楔子にある「高鳥相良木而栖、賢臣択明主而佐。背暗投明、古之常理」という一節です。ここでは、優れた鳥が良い木を選んで棲み、賢い臣下が明君を選んで仕えるように、暗黒を背にして光明に投じることは古来の道理であると説かれています。
以下に2つの例文とその説明を提示します。
例文1
「彼は長年務めた組織の不正に耐えかね、ついに暗を棄てて明に投じ、内部告発者となった。」
この文では、個人がそれまで属していた悪しき環境(暗)を離れ、正義を貫く行動(明)を選択したことを「暗を棄てて明に投ず」という表現で描写しています。
例文2
「歴史的に見れば、多くの軍人が大義のために敵側から我が方へと寝返る、いわゆる『暗を棄てて明に投ず』行為は、戦局を変えることもあった。」
この例文では、政治的・軍事的な文脈において、非道義的な陣営から正義の陣営へと転向する歴史的な事例を、この成句を用いて説明しています。
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