左顾右盼
右顧左眄(うこさべん)
zuǒ gù yòu pàn
出典と典故
「左顾右盼」の成語は、中国の晋代の詩人左思(さし)の詩集《詠史》に初めて登場しました。
原文例:
「左眄澄江湘,右盼定羌胡」(左を見れば江湘の水が澄み、右を見れば羌胡の地が定まる)
唐代の李白(りはく)の詩でも「左睇右盼生光辉」(左右を見回すと輝きを放つ)とあり、当初は「自信に満ちた様子」を表していましたが、後世で意味が変化しました。
意味と比喩義
字面の意味:
「左右を繰り返し見回す様子」を指し、特に「不安定に周囲を観察する様子」を表します。
例:
「彼は街角で左顾右盼して、誰かを探している」(街角できょろきょろ見回して、誰かを探している)。
比喩的な意味:
「状況をうかがい、決断できない様子」を意味します。
例:
「彼は左顾右盼して、計画を立てられなかった」(きょろきょろ見回して、計画を立てられなかった)。
補足
日本語の「きょろきょろ見回す」と同様に、不安や迷いを表す際に使われることが多いです。
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