文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson15 単純方向補語(2)解説
Submitted by whenis on 木, 06/30/2022 - 08:44単純方向補語の使用の制限について
方向補語には抽象的な派生義がありますが(cardset-052),ここでは実際の方向義に限って紹介しています。さて,その方向義を表したい場合には,実は“来”“去”以外の単純方向補語は文法上様々な制限を受けるため,実際に使用される動詞との結びつきは限られており,実際には複合方向補語(cardset-051)のほうを(文法的な制限がないため)多く用います。
単純方向補語の制限の一例をあげます。<動詞+“来”“去”以外の単純方向補語>は,通常その後に目的語を伴わないと文が成り立ちません。例えば
*下课了,孩子们跑出。
*上课了,老师走进。
は言うことができず,補語を複合方向補語にして
下课了,孩子们跑出去。
(授業が終わり,子供たちは走って出て行った。)
上课了,老师走进来。
(授業が始まり,先生が入ってきた。)
のように言えば問題はなくなります。
各補語の意味
単純方向補語の“上”“下”“进”“出”“回”“过”“起”“到”が表す方向は以下のとおりです。