中国語会話 1日ひとつ中国語

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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中国語会話 1日ひとつ中国語

文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson15 複合方向補語 解説

複合方向補語は,“上”“下”“进”“出”“回”“过”“起”“到”が表す方向と,“来”“去”が表す方向を合わせた方向を表します。例えば“上来”なら,動詞の表す動作を通じて人・物が低い所から高い所へ上り,かつ基準点に近づくという方向を表します。

 电梯坏了,我们走上去吧。
(エレベータが壊れたから,歩いて上がりましょう。)
[Diàntī huài le, wǒmen zǒushàngqu ba.]

 这些家具没有用了,你搬下楼去吧。
(これらの家具は役に立たなくなったから下の階に運んでください。)
[Zhèxiē jiāju méiyou yòng le, nǐ bānxià lóu qù ba.]

上课了,学生们走进教室来。
(授業が始まり,学生たちが教室に入って来た。)
[Shàng kè le, xuéshengmen zǒujìn jiàoshì lái.]

 那本新小说已经借出去了。
(その新しい小説はもう借り出されました。)
[Nà běn xīn xiǎoshuō yǐjing jièchūqu le.]

文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson15 単純方向補語(2)解説

単純方向補語の使用の制限について
 方向補語には抽象的な派生義がありますが(cardset-052),ここでは実際の方向義に限って紹介しています。さて,その方向義を表したい場合には,実は“来”“去”以外の単純方向補語は文法上様々な制限を受けるため,実際に使用される動詞との結びつきは限られており,実際には複合方向補語(cardset-051)のほうを(文法的な制限がないため)多く用います。
 単純方向補語の制限の一例をあげます。<動詞+“来”“去”以外の単純方向補語>は,通常その後に目的語を伴わないと文が成り立ちません。例えば
  *下课了,孩子们跑出。
  *上课了,老师走进。
は言うことができず,補語を複合方向補語にして
  下课了,孩子们跑出去。
  (授業が終わり,子供たちは走って出て行った。)
  上课了,老师走进来。
  (授業が始まり,先生が入ってきた。)
のように言えば問題はなくなります。

各補語の意味
 単純方向補語の“上”“下”“进”“出”“回”“过”“起”“到”が表す方向は以下のとおりです。

文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson15 単純方向補語(1)解説

単純方向補語“来”は,動詞の表す動作を通じて人・物が基準点に近づくことを,“去”は動作を通じて人・物が基準点から離れることを表します。

他给我寄来一件生日礼物。
(彼は私に誕生日プレゼントを一つ送って来た。)
[Tā gěi wǒ jìlai yí jiàn shēngrì lǐwù.]

这儿有几封信,你们拿去吧。
(ここに手紙がいくつかあるから,あなたたち持って行ってください。)
[Zhèr yǒu jǐ fēng xìn, nǐmen náqu ba.]

他明天回来。
(彼は明日帰って来る。)
[Tā míngtiān huílai.]

他朝宿舍的方向走去。
(彼は宿舎の方向へ歩いて行った。)
[Tā cháo sùshè de fāngxiàng zǒuqu.]

文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson14 結果補語 解説2

複合動詞としてのフレーズ
結果補語は他の補語と同様に「補語」ですから,動詞の直後にくっつけて,動詞と一体化して広い意味での複合動詞を構成します。厳密にはフレーズ(動補フレーズ)ですが,複合動詞なので,全体が目的語を伴ったり,アスペクト助詞“了”や“过”を伴ったりします。特に事態の結果はその事態が実現しないと現れえませんから,<動詞+結果補語>はしばしばアスペクト助詞“了”を伴って用いられます。

 我听懂了他的话。
(私は彼の話が(聞いて)わかりました。)
[Wǒ tīngdǒngle tā de huà.]

否定形
結果補語はしばしばアスペクト助詞“了”を伴いますので,<動詞+結果補語>の否定形は副詞“没(有)”を用いるのが普通です。“没(有)”で否定した場合アスペクト助詞“了”は消去されます。

这本小说我还没看完呢。
(この小説は私はまだ読み終えていません。)
[Zhè běn xiǎoshuō wǒ hái méi kànwán ne.]

文法モジュール 基礎固め復習コース Lesson14 結果補語 解説1

因果関係と文法化
動詞と結果補語は生産的な結びつきで,例えば洗濯をさせた結果たまたま相手を泣かせてしまった場合,
 
把他洗哭了(彼を洗濯で泣かせてしまった)
 
と言えてしまいます。しかし現実には
 
洗う→きれいになる,食べる→お腹いっぱいになる
 
というような,動作行為からごく自然に帰結が予測される結果というものがありますから,使用頻度としてはそのようなごく自然な因果関係を表す結果補語がよく用いられます。
さて,結果補語としては,実義的な意味を持つ動詞や形容詞が結びつくものが基本となります。
 
洗干净了(洗ってきれいになった)
听懂了 (聞いてわかった)
写清楚了(はっきり書いた)
推倒了 (押し倒した)
 
結果補語の中には,実義的な意味が薄れて,抽象的な意味を表す役割を担っているものがあり,意味的にも重要なものが多いので注意しましょう。
 
看见了(見えた)→“见”:知覚することを表す
卖光了(売り切れた)→“光”:何もないことを表す
看完了(見終わった,読み終わった)

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