範成大 秋日田園雑興

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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作者、範成大は南宋の詩人。今の江蘇省蘇州の人。陸游や楊万里と並んで南宋を代表する詩人です。夏には彼の「田園雑興」の中から「夏日」を紹介しました。1年間で60首あるうちの今回は「秋日」からの作品です。晩年は蘇州郊外の石湖のほとりで悠々自適の生活を送ったといいますが、今回は、その石湖からそう遠くない太湖遊覧の詩です。秋といえば、やはり月なのでしょう。範成大も秋の田園雑興のなかで中秋の名月を取り上げています。潜夫は、水に潜るのではなく、世間から潜っている隠者のこと。作者自身を言っているのでしょう。棹を空明に入れるとありますが、本物の空ではなく、空が映っている水面に入れています。身外は身の回り、船に乗っていて水と天、空と言うことは、身の回りの全てと言うことで1句目と呼応します。太陽の光が金や赤なら、月の光は銀や白ですね。空に浮かぶ名月と水面に映る名月と存分に楽しみながら、ふとにぎやかな城内、街中のことが気になります。街中には、この月明かりが有るか無いか。物理的には同じように月の明かりが降り注いでいるでしょうが、太湖に船を浮かべて見る月の明かりとは全く違うでしょうね。

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