概数

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

スポンサー

基本概念

大体の数を表す。

概数の表す方法

1.数詞連用

二つの数詞を連用すれば、概数を表す。

⑴数の並び方は普通小さい方から大きい方へ並ぶ。
例  四五个人
   (五四个人×)
   五六块钱
   (六五块钱×)
   三四十人
   (三十四十人×)

注意

⑴九と十、十と十一は連用できない。
例  九个人十个人
   九十个人×
   十个人十一个人
   十十一个人×

 「一两」*は「一二」とは言えない。「两三」は「二三」とは言えない。
例  搬那么一点东西,一两个人足够了。(一二×)
   我这次旅游两三天就能回来。(二三×)

⑵「三两」、「两三」、「三五」、「一两」は数量が少ない事を表す。
例  这个班,我只认识两三个人。
   我进电影院时,才只有三五个人在里面。

*「一两」、「两三」は二種類の用法が有る:「一两」或いは「两三」の意味を表す;数量が少ない事も表す。

⑶「百八十」は八十から百の間を表す。
例  这个会议有百八十人参加呢。
   这书不贵,百八十块买的。

2.「左右」と「前后」

大体の時間概念を表す。左右は時間点にも使え、時間段階にも使える。前后は時間点しか使えない。名詞の後ろに使える。
   左右  前后
用法  時間点、時間段階+左右  時間点、名詞/動詞+前后
例文  時間点:一点左右 九号左右 八月左右
時間段階:一个月左右  三个月左右
春节左右×  暑假左右×
 時間点:一点前后 九号前后 八月前后
名詞/動詞:春节前后  暑假前后
一个月前后×  三个月前后×

注意

(1)「前后」は時間段階の詞の前に使え、概数を表せない。最初から最後までの時間段階を表す。
例  他做完这项研究,前后花了十年。
   前后八年,大禹治水不入家门。

(2)始めと終わりが有り、または確定の時間段階が有る場合「左右」を使わない。
例  从2007年到2009年,香港和澳门相继回归中国。(从2007年到2009年左右×)
   他每天都在等着大学的录取通知书。(每天左右×)

3.「左右」と「上下」

「上下」は大人の年齢によく使う。時間や距離には使えない。「左右」は年齢とともに、時間と距離にも使える。
例  二十岁左右(上下)   8岁左右(上下×)
   一年左右(上下×)   一天左右(上下×)
   两公里左右(上下×)   二十公里左右(上下×)

4.「二」、「两」と「俩」

⑴「十」の前に「二」しか使えない。「百」、「千」、「万」、「亿」は数列の真ん中に有る場合、普通は「二」を使う。頭の場合は、「百」の前に「二」も「两」も使える。「千」、「万」、「亿」の前に「两」しか使えない。
例  二十  二百/两百  两千(二千×)  两万(二万×)
   二十二  二百二十二  两千二百二十二  两万二千二百二十二

⑵一般の量詞の前に「两」を使い、「二」が使えない。一般度量衡単位量詞の前に「二」も「两」も使える。
例  两个人(二个人)  两部电话(二部电话)  两辆车(二辆车)
   二斤(两斤)    二寸(两寸)

⑶「两」は数量が少ない事を表せる
例  就买这么两个?吃不够的吧。
   吃那么两个菜,会饿的。

⑷「俩」は「两个」の意味が有って、後ろに量詞を使わない。
例  俩朋友(两个朋友)  父子俩(父子两个)  我们俩(我们两个)

5.「半」の使い方

⑴「半」の前に整数を表す数詞が有る。文型:「数詞+量詞+多+名詞」
例  两年半  三个半小时  一个半月

⑵「半」の前に整数を表す数詞が有る。文型:「半+量詞+名詞」
例  半小时   半个月   半只鸡

6.「把」を「百」、「千」、「万」と有る量詞の後ろに置き、基数を使わなくても「一」の意味を表す。
例  个把月 ---- 一月左右    块把钱 ---- 一块来钱
   百把人 ---- 一百来人    万把块 ---- 一万元左右

7.「多」と「来」の使い方

⑴前の数詞より数が多く、概数「多」で表せる。

A.「数詞+量詞+多+名詞」(数詞は十より小さい整数で、量詞は連続量詞である。)
例  一年多    三个多小时    五分多钟

B.「数詞+多+量詞+名詞」(数詞は十より大きい整数で、1の位は0で、量詞は各種の量詞である。
例  二十多天    三十多人    五万多元

C.「数詞+量詞+多+名詞」(数詞は十より大きい整数で、1の位は0ではなく、量詞は連続量詞である。
例  三十八块多钱    二十一个多小时    二十三里多路

⑵前の数詞が表す数量に近づく、概数「来」で表せる

A.「数詞+量詞+来+名詞」(数詞は十より小さい整数で、量詞は連続量詞である。)
例  一年来    三个来月    五分来钟

B.「数詞+来+量詞+名詞」(数詞は十より大きい整数で、1の位は0で、量詞は各種の量詞である。
例  二十来天    三十来人    五万来元

⑶数詞「十」と「多」、「来」

A.名量詞を表す事物が分かれる場合、以上の四種形式で表せる。名量詞を表す事物が分かれられない場合は「十+来+量詞+名詞」或いは「十+来+量詞+名詞」の二種類の形式で表す。
例  十个来小时  十来个小时  十个多小时  十万多
   十来个人(十个来人×)  十多个人(十个多人×)

B.動量詞は普通「十+来+量詞+名詞」或いは「十+多+量詞+名詞」の二種類の文型を使う。
例  我都去了十来次北京了。(十次来×)
   这本书我都看了十来遍了。(十遍来×)

スポンサー