かけことば・しゃれ言葉・歇后语

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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さすがは言葉の国・文字の国だなとは、最近になっていまさらながらと言うわけでもないが、感心しているのが中国語の「ことばの妙」である。自分ではもう慣れっこになってしまって気づかずにいたが、中国の友人とすこし親しくなり軽妙な会話を楽しむようになると、互いに言葉の端々にこの“俏皮话、歇后语”が“四字成语”などと同じような頻度で出てきてムードをもりあげてくれる。

前文
后文
かけことば→こころ
阿Q挨打 忘得快 阿Qはどつかれても→すぐ忘れる
爱克斯光照人 看透了你 X線で人を照らす→君の心底見え透いている
八十岁考状元 人老心不老 80になってなお科挙の試験を受ける→年はとっても気持ちは若い
八仙过海 各显其能 8仙人(日本では七福神)が海を渡る→それぞれが腕前を競う
巴掌穿鞋 行不通 手の平で靴をはく→通らない→実行できない
拔苗助长 好心办坏事 はやく大きくなれと苗を引っ張って抜いてしまう→恩がかえって仇になる。よかれと思ってしたことなのに
霸王别姬 无可奈何 覇王・虞美人との別離→いかんともなしがたし
班门弄斧 充内行(=献丑) 専門家の前で芸を披露する→釈迦に説法(=お粗末ながら)
半路出家 从头学起 中途から出家する→頭(剃髪)から勉強する
薄冰上走路 提心吊胆 薄氷の上を歩く→おっかなびっくり。びくびくもの
背水作战 不留后路 背水の陣→後がない
闭着眼睛趟河 听天由命 目を閉じて川を渡る→運を天にまかせる
病入膏肓 不可救药(没法治) 病膏肓に入る→救いようがない。つける薬がない
菜刀切豆腐 不费劲 包丁で豆腐を切る→力は要らない
敞开窗子 说亮话 窓を全開して→何もかも率直に話をする
城门失火 池鱼遭殃(殃及池鱼) 城門の火事→池の魚がとばっちり
吃不了 兜着走 食べきれない→包んで持ってかえる
出头的钉子 先挨打 頭の出た釘→最初に打たれる
初生的牛犊 不怕虎 生まれたばかりの子牛→怖いもの知らず
春天的蜜蜂 闲不住 春のミツバチ→暇になることがない
打鱼的翻了船 倾家荡产 漁師が船を引っくり返す→家財を傾ける。破産する
大姑娘上轿 明里哭,暗里笑 オールドミスの嫁入り→上っ面は涙、内心はほくそえみ
大海捞针 大海原で針さがし→難しい
大年初一吃饺子 没外人 正月元旦に餃子を食べる→内輪のものばかり
蛋打鸡飞 一场空 卵は割るし鶏には逃げられる→あぶはち捕らず
刀子嘴豆腐心 嘴硬心软(口恶心善) 鋭い口ぶり豆腐の心→口は悪いが心根は暖か
得陇望蜀 贪心不足 隴を得て蜀を望む→欲張りすぎ
滴水穿石 不是一日之功 一滴一滴の水滴が石を穿つ→一日の功にあらず
丢了西瓜捡芝麻 因小失大 西瓜を捨てて胡麻を拾う→小事の為に大事を失う
冬天的笋子 出不了头 冬場の竹の子→頭角を表わせない
断了线的风筝 身不由己(无牵无挂) 糸の切れた凧→体が思うに任せない(全くの勝手気まま)
对牛弹琴 白费劲 牛に琴を弾いて聞かせる(馬の耳に念仏)→無駄骨折り
放出笼的鸟儿 远走高飞 籠から飛び立った鳥→手元から空高く飛び去る
放虎归山 后患无穷 虎を放って山に返す→今後の災い尽きることなし
风前蜡烛 不长久 風前のともしび→長くはもたない
干了的葫芦 肚里空 乾いた瓢箪→腹の中は空っぽ。腹ペコ
赶鸭子上架 有意作难 アヒルを止まり木にとまらせる→無理難題の意地悪
高粱杆做扁担 挑不起重担 高粱の茎を天秤棒にする→重責は担えない
隔岸观火 幸灾乐祸(袖手旁观) 対岸の火事→他人の災難を見て喜ぶ(拱手傍観)
狗咬耗子 多管闲事 犬が鼠に吠え立てる→要らぬお世話→余計なことに口を出す
古井里的蛤蟆 没见过大世面 井の中の蛙→世間知らず
瓜田不纳履,李下不整冠 避嫌 李下の冠瓜田の靴→疑われないように気をつける。君子危きに近よらず
滚水煮饺子 你不靠我,我不靠你 煮えたぎった湯で餃子を煮る→互いに寄り合わない(頼りにしない=孤軍奮闘)
过桥拆桥 断了后路(忘了前情) 橋を渡り終えたあとその橋をばらしてしまう→前に受けた人情(恩)を忘れ縁をきってしまう
过年娶媳妇 双喜临门 正月の嫁とり→おめでたが二つ一度にやってきた
海底捞针 往哪儿去找(枉费心机) 海底で針を捜す→何処を捜せというのか(無駄な努力)
耗子给猫拜年 拼命讨好(送上门的口福) 鼠が猫に年賀の挨拶→命がけのご機嫌とり(相手の方から飛び込んできたうまい話)
后半夜做美梦 好景不长 夜の明け方にすばらしい夢→長続きしないよい目
花木兰从军 女扮男装 木蘭の従軍→男装の麗人(偽名を使っての代替)
花和尚 念不出真经来 (水滸伝の「魯智深」のような)生臭坊主→まともなお経(腕前→技術)はよめない
画蛇添足 多此一举 蛇に足をか描きくわえる→かえって余計なことをする(蛇足)
皇帝的女儿 不愁嫁 皇帝の娘→嫁入り先の心配なし(ブランド商品なら販売先に困らない)
火上浇油 越烧越旺 火に油を注ぐ→ますます燃え盛る
火烧眉毛 且顾眼前(迫在眉睫) 火が眉毛を焼く→焦眉之急(目先の事しか考えられない)
火烧屁股 坐不稳 お尻に火がつく→じっとしておれない。落ち着いて座っておれない
机器人谈恋爱 没有感情 ロボットの恋→感情(人情味)なし
机车的头灯 只照别人,不照自己 機関車のヘッドライト→他人だけ照らして自分は照らさない
鸡蛋碰石头 不自量力 卵が石にぶつかる→身の程知らず
甲鱼咬人 死不松口 すっぽんが人にかみつく→くらいついたら死んでも離さない
江山易改 本性难移 山河の改造は容易いが→人の気持ちを移し変えるのは難しい
借花献佛 顺水人情 人様の花で供養する→他人のふんどしで相撲をとる
进了港的船 遇不到什么风浪 入港した船舶→大した風波には会わない(もう後は大丈夫)
开封到洛阳 古都(咕嘟)古都(咕嘟) 開封から洛陽→ことこと。ぐつぐつ(擬声語)
看病的先生 不请不来 往診の先生→お願いしなければ来てくれない
口里含冰糖 嘴甜 口に氷砂糖→口が甘い(耳触りのよい言葉をいう)
夸嘴的商人 没好货法 螺吹きの商人→よい物(者)なし
快刀斩乱麻 干净利落 快刀乱麻→すかっと爽やかな(問題解決)
狼吃东郭先生 恩将仇报 狼が東郭先生を食い殺す→(助けてもらった)恩を仇で返す
老电线杆儿 挂的衔(线)越来越多 古い電柱→掛かっている線(=肩書き)は益々増える
老虎打架 没人敢劝 虎の喧嘩→怖がって誰も仲裁しない。触らぬ神にたたりなし
老和尚念经 照本宣科(有气无力,千篇一律) 年寄りのお坊さんの読むお経→お経の棒読み。融通がきかない
临阵磨枪 赶不上了 戦争を控えて武器を磨く→泥縄。間に合わぬ
临时抱佛脚 来不及 叶わぬときの神頼み→それでは間に合わない
留得青山在 不怕没柴烧 木の茂った山(健全な体や組織)さえ残っていれば→薪(再起)には困らない
刘备招亲 弄假成真 劉備玄徳の嫁とり→うそから出た誠
刘备遇到诸葛亮 如鱼得水 劉備が諸葛孔明に出会う→魚が水を得たのと同じ。鬼に金棒
六月的天,孩子的脸 说变就变 六月の空模様と子供の顔色→あれっという間にすぐ変わる
鲁班门前卖艺 班门弄斧 魯班の家の前で芸を披露→専門家の前で技能を見せびらかす(身の程知らず)
螺丝的肚子 心肠歪 螺子くぎのお腹→ひねくれ捻じ曲がっている
骆驼进狗窝 有门无法入 駱駝が犬小屋に入ろうとする→入り口はあるが入れない
落地的水银 无孔不入 地面に落ちた水銀→何処へでももぐりこむ
落花流水 有去无回 流れに落ちた花→ただ去り行くのみ
落网的鱼 无法脱身 網にかかった魚→逃れようなし
麻布上绣花 不是料子(底子不行) 麻布に刺繍する→土台の生地が駄目(基礎がなっていない)
码头上的吊车 能上能下 波止場のクレーン→上がり下がり自在
蚂蚁迁巢 络绎不绝 蟻さんの引越し→交通が頻繁で行列が長々と続く。長蛇の列
猫哭老鼠(耗子) 假慈悲 猫が鼠の死をいたむ→心にもない慈悲心。にせの哀れみ。空涙
猫狗打架 世代冤家 犬猫の喧嘩→前世からのかたき同士。犬猿の仲
没熟的葡萄 酸溜溜 熟していない葡萄→酸っぱいだけ
明码实价 童叟无欺 正札売買→信用第一。老人子供といえどもぼりはしない
拿着棍子叫狗 越叫越远(白费口舌) 棒を手にして犬を呼ぶ→呼べば呼ぶほど逃げて行く。ムダな努力はやめよう
泥菩萨过河 自身难保 泥の菩薩が川を渡る→(本来人を助けるのが身上だが)自分の身さえ危うい
逆水行舟 不进则退 流れに逆らって船を進める→進まなければ後退あるのみ
牛郎会织女 一年一次 牽牛と織姫の出会い→一年に一度の出会い
迫击跑打蚊子 小题大作 迫撃砲で蚊を砲撃する→一寸したことに大騒ぎする。針小棒大
皮球挨锥子 泄了气 ゴム毬が錐にやられる→気が抜けてぺちゃんこになる(やる気を失う)
剖腹藏珍珠 爱财不爱命 お腹を切って真珠を隠す→財産が命より大切
棋盘上的英雄 纸上谈兵 碁盤上の英雄→机上の空論。畳の上の水練
棋盘上的卒子 只能进,不能退 将棋の「歩」→ただ前進あるのみ
起重机吊鸡毛 不费吹灰之力 クレーンで鶏の羽毛を吊り上げる→お安いご用
砌墙的砖 后来居上 煉瓦塀の煉瓦→後からのが上にのる
千里送鹅毛 礼轻人意重 千里の道を鵞羽を贈る→高価ではないが気持は十分
前头虎,后头狼 进退两难 前門の虎、後門の狼→進退極まる

 

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