潮州料理

皆さんこんにちは、「songyun.org中国語教室」というコーナーを始めました。このコーナーでは中国に関する知識や中国語の勉強方法などをご紹介いたしますので、このウェーブサイトを有効にご利用していただき、この中国語教室が皆様のお役にたちますように心より願っています。

私も日々日本語と英語を勉強していきたいと思っておりますので、今後とも、よろしくお願いいたします。

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潮州料理(ちょうしゅうりょうり)
中国語:潮州菜 チャオジョウツァイ 潮菜は、中華人民共和国広東省潮州市や汕頭市を中心に食べられている中華料理の中の地方料理。
タイ、シンガポール、香港などでも一般的である。

◆潮州料理概要
潮州は秦朝以降ずっと広東省に属しているが、言葉は東隣の福建省南部で話される南語の一種である潮州語という方言が使われている。
この事からも分かるように、もともと民族的、文化的には福建省南部と一体となっている地域であり、食文化も例外ではない。

潮州料理の特徴としては、乾物、魚醤、塩などを使った、うま味と塩味を持った味の煮て作る料理が多いことが挙げられる。もともとの文化、通商の中心地である潮州市は韓江で海とつながっているが、海岸線からは20kmほど内陸にあり、スルメ、干し牡蠣、魚の干物、乾燥させた浮き袋、ふかひれなどといった海産物系の乾物をよく利用してきた。これらの素材は、煮てやれば、うま味を引き出せるので、スープをはじめとして、比較的あっさりしているが素材のうま味を活かした料理に特色がある。

また、現在の経済の中心地である汕頭は、海に面しており、新鮮な魚介類が手に入るため、蒸して作る魚や蟹などの海鮮料理も特徴である。他に、魚、イカ、エビのすり身で作る練り製品も良く食べられている。

一方、炒めものなどは、ニンニクを使って炒めることが多いなど、福建省や台湾と近い特徴もある。

米作地帯にあるため、米を素材とした料理が発達しており、点心も米の粉で作ることが多く、麺類もライスヌードルが基本である。

日本と共通する素材やあっさりした味付けなど、日本人には馴染みやすい料理といえる。

◆喫茶
高級な潮州料理店では、功夫茶(中国語 コンフーチャー、潮州語 コンフーテー)という、濃く淹れ、小さな杯の様な器で飲む烏龍茶を食前、食後に出すことが多い。
潮州は鳳凰単叢などを産する茶所であり、茶を楽しむ習慣が根付いており、これに合わせてさまざまな点心も作り出された。

◆香港での潮州料理
香港は華南の一大都市として、地元広東省の他、上海、寧波などの沿岸地域から移り住んだ人も多く、潮州、汕頭出身者も少なくない。香港の繁華街には潮州料理を出す大衆食堂も多くあり、俗に広東語で「打冷店 ダーラーンディム」と呼ばれている。このタイプの店の特徴として、既に調理済みの料理をバットに入れるなどして、店頭にならべてあり、客はすぐに食べたいものを選べる手軽さと気安さが挙げられる。 一方で、ふかひれや干し鮑といった、手のかかる乾物を活かした料理や、エビ、カニなどの海鮮料理を提供する潮州料理レストランも多い。こうした高級料理は利益も出せ、また、富裕層も多い香港では、需要も旺盛なため、発達した。

◆シンガポールの潮州料理
シンガポールにおいて、中国系住民は8割近いが、潮州、汕頭出身者は、福建出身者に次いで多く、潮州料理を出す店も多い。

◆タイの潮州料理
タイに移り住んだ潮州、汕頭出身者は多く、タイ華人のほとんどがそうであると言っても過言ではない。当然、中華料理も潮州料理が基本であり、華人、 華僑が食べるだけでなく、タイ人も受け入れて食べるようになっている。すでにタイ料理のようになっているものもあり、例えばクイティアオは潮州語でライスヌードルを意味する「條 コエティオ」を取り入れたものである。

◆日本の潮州料理
日本においては潮州料理専門店はほとんどなく、なじみも薄いが、高級広東料理店で出すふかひれ料理など、潮州起源のものがある。

◆潮州料理の主な料理
ふかひれの姿煮(魚翅)
蒸しシマイシガニの冷製(凍蟹)
米の粉で作る餃子(粉果)
つみれ入りのライスヌードル(條)
薩摩揚げ
カキ入り卵焼き(仔煎, 烙)
粥(糜 ミー) - 広東風の粒が半分無くなるほど煮込んだものではなく、雑炊に近いさらっとしたものが特徴。カキ粥などが有名。

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