中国酒

広大な国土を擁する中国では、ありとあらゆる種類のお酒が遥か2000年以上も前から作り続けられてきました。最近は日本でも、紹興酒、芽台酒以外の中国酒を揃えているみせも増えていますが、いざとなるとどれを選んでいいのか困ってしまうのも事実です。そこで中国酒を理解するための基礎知識をまとめてました。
中国には大きく分類すると黄酒、白酒、薬酒、果酒の4つのジャンルがあります。おなじみ紹興酒、は黄酒を、芽台酒は白酒を代表するものです。

啤酒ビィヂュウ

大麦を主原料に麦芽で糖化させ、ホップを加え、酵母を利用して発酵させたもの。酒精度は一般に2~7.5度。中国ではビール製造の歴史は浅く、1900年にロシア人がハルピンにビール工場を建てたのが始まり。続いてドイツ、イギリス、チェコスロバキア、日本の商人もビール工場を作った。現在では青島ビール、北京ビール、上海ビールが各地で作られている。
 

果酒(クォチュ):白酒+果汁、桂花陳酒等

葡萄酒やりんご酒など果実を原料として造る醸造酒と、白酒をベースに果汁を配合してつくるお酒の総称。全体的に味わいが濃厚で甘口であることが大きな特徴です。代表格は赤ワイン、白ワインである「葡萄酒」。そのほかキンモクセイを漬けこんだ清朝宮廷の秘酒「桂花陳酒」などいずれも甘口でアルコール度数も12~16度と低く、食前酒などに向く。玫塊露酒・・・天津市で生産。白酒をベースにハマナスの花の香りを移したもの
 

薬酒

黄酒、白酒、果酒に薬草や動物のエキスなど漢方薬材を漬け込んだ、医食同源の中国ならではのリキュールです。山西省産「竹葉青酒」はその代表格。汾酒に竹の葉をはじめとする10種類以上の漢方薬を漬けこんだ、滋養強壮酒で、健胃、造血、食欲増進などに効果があるといわれています。薬酒には、不老長寿への熱い思いがこめられています。

 

 

白酒(パイチュウ):蒸留酒

高梁(コウリャン)・とうもろこし・キビ・米・麦など多彩な原料からつくられる蒸留酒。酒色が透明なので「白酒」と呼ばれ、長期熟成させるため口あたりはまろやかです。代表格に、山西省軽陽県杏花村産。高梁を原料に、大麦と豌豆作った青在、紅心、後火の三種類の麹を用い土中で生めた瓶で発酵させた後蒸留する。酒粕に再び麹を加えて発酵、蒸留させる。二種類の酒をそれぞれ1~2年寝かせてから混ぜ合わせる。酒精度は28度~65度の汾酒 。

貴州省仁壊県芽台鎮産。高梁を原料に、小麦で作る高温麹を用い、8回発酵、蒸留を繰り返す。1回目の蒸留した酒は酒瓶に戻し入れ、高梁と大麹を加えて発酵、蒸留し、一部の酒を再び酒瓶に戻しいれ、高梁と大麹を加えて発酵、蒸留を繰り返す。とりおいた7回の酒をそれぞれ長期間寝かせてから混ぜ合わせる。麹の量が原料より多いのが特徴酒精度53度~55度くらい。芽台酒がある。

黄酒(ホァンチュウ):醸造酒、紹興酒

主に米、麦、とうもろこしなどの穀物を原料に、麹の力で糖化、発酵させて造られる醸造酒です。濃黄色をした酒色が多いことから「黄酒」と呼ばれます。老酒の語源は永年貯蔵した古酒で、中国では老酒(ラオチュウ)、陳酒(チェンジュウ)といわれます。代表的なものとして、紹興酒(浙江省)、福建老酒(福建省)、陳年封缸酒(江西省)、糯米酒(広東省)などがあります。

日本でもポピュラーな花彫酒は、加飯酒を長期熟成させたもの。伝統的な美人像や、花鳥を極彩色で描いたカメで貯蔵するため、花彫と呼ばれます。代表格に浙江省紹興一帯で作られる酒、もち米を原料に鑑湖の水で仕込み、漢方薬を加えて作った酒薬と麦麹を加えて醸造する紹興酒 また、紹興酒の中でも最も品質がよい。もち米を原料に作る、半乾型黄酒。加飯酒.